2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560712
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
八木 光 Tokai University, 海洋学部, 教授 (80349331)
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Keywords | 省エネルギー / 船舶工学 / 風力 / 円筒帆 |
Research Abstract |
1.大型風洞における実験を用い、空気吸い込み式円筒帆の発生する揚抗力の大型風洞における実験の評価及を行った。その結果、最大揚力係数CL7.5程度を発生できることをしめした。また、揚抗比CL/CDの観点からは1.3程度となり、抗力についてはさらに軽減を図る必要があることを示した。検討対象としたスリット型と多孔板型の2種類の空気吸い込み方式について定量的な比較検討を行い、スリット型が最大推力の発生量の観点から優れていること、さらに発生揚力の風向依存性が少なく実用化に関してはスリット型が多孔板型に比べ優位であることを明らかにした。 2.実用化の際に過大な付加空気吸い込み装置の要否を検討するために、船が機関駆動用、船内換気用等のために本来持つ必要空気吸い込み量の調査を建造実船を対象に行い、実船で円筒帆の発生する推力の推定を行い実用化の可能性を評価した。 3.小型風洞においては、性能向上のためのスリット機構の改良のために、可動型ルーバーの概念を導入し、従来の固定型スリットからの一層の向上を図った。現時点ではスリット型を超える性能は得られていないが、円筒内流揚の調査により、ルーバー開度と管内流場が抗力と大きな関連をもつもの可能性を明らかにし、今後の改良方針を示すことができた。 4.今後の検討課題として、実用化に際してはさらなる性能向上が必要であり、その方法として動的なスリット開度の変更などの動的なシステムの導入により推進力の向上が期待される。
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Research Products
(3 results)