2005 Fiscal Year Annual Research Report
高等植物細胞内におけるミオシンXIによる小胞体輸送機構の解明
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17570043
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
横田 悦雄 兵庫県立大学, 大学院・生命理学研究科, 助手 (80212299)
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Keywords | ミオシン / 小胞体 / 原形質流動 / 細胞周期 / フラグモプラスト / タバコ培養細胞 / アクチン |
Research Abstract |
タバコ培養細胞BY-2において、小胞体輸送に関与していると考えられる175-kDa重鎖からなる175-kDaミオシンと小胞体との関連性を、細胞分画法によって検討した。GFPでラベルされた小胞体(GFP-ER)を発現しているBY-2細胞のプロトプラストを、ダウンスホモジェナイザーによりマイルドに破砕して、遠心法によって分画を行った結果,175-kDaミオシンとGFPのシグナルは主にミクロゾーム画分と可溶性画分に検出され、両成分の分布は一致していた。さらに可溶性成分とミクロゾームを含む両分をショ糖密度勾配遠心法によって分画したところ、ミオシンの一部がGFPのシグナルと同じ画分に検出された。これらの結果から、175-kDaミオシンは小胞体に結合しその輸送を担うミオシンであることが更に強く示唆された。現在ショ糖密度勾配遠心後の175-kDaミオシンを含む小胞体画分を用いて、小胞体運動活性の有無をin vitro運動再構成系で解析しているところである。 また、分裂期においてフラグモプラスト赤道面に集積する小胞体に結合した175-kDaミオシンの役割を解説するために、GFP-ERを発現している細胞を分裂終期に同調させた系を用いて、小胞体が結合したフラグモプラストの単離を試みた。ピロピザマイド処理後の細胞を、細胞壁溶解酵素中で培養を継続させ周期を進行させるとともにプロトプラストの調整を同時に行った。得られた分裂終期のプロトプラストをダウンスホモジュナイザーでマイルドに破砕することによって、小胞体が比較的良く保存されたフラグモプラストを含む画分を得ることが出来た。今後パーコールなどを用いた密度勾配遠心法などによって、更にフラグモプラストの単離を進め小胞体と175-kDaミオシンとの関連を解析していく予定である。
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Research Products
(3 results)