2006 Fiscal Year Annual Research Report
虹彩色の人種間の違いが色の見えに及ぼす影響について
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17570199
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Research Institution | Siebold University of Nagasaki |
Principal Investigator |
庄山 茂子 県立長崎シーボルト大学, 国際情報学部, 教授 (40259700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栃原 裕 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 教授 (50095907)
川口 順子 高知女子大学, 生活科学部, 講師 (70347657)
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Keywords | 生理的多型性 / アクセシビリティ / 100hueテスト / 虹彩色 / 照度 |
Research Abstract |
虹彩色の異なる2群間における色の見えの差異を明らかにするために虹彩色が青-緑系の女性と茶系の女性を対象に100 hue testを用いて照度5001xと301xの2条件下で色彩弁別能力を測定し比較した。その結果、次のことが明らかとなった。 (1)総偏差点では、照度5001xと301xでの結果を比較すると、両群ともに5001xの場合の総偏差点が低かった。その差は茶系の場合の方がやや大きい傾向にあった。また、301xでは両群間に差は認められなかったが、5001xでは両群問に差が認められ茶系群の色彩弁別能力が高かったことから、5001xは、茶系群にとっては弁別しやすい照度であったと推察された。 (2)照度5001xと301xにおいて、虹彩色の異なる2群間で100色相別にどのような違いがみられるか分析した結果、照度5001xの方が照度301xより、両群における識別能力の差がみられた。特に、照度5001xでは、青-緑系群は、緑(G)〜青紫(PB)領域にかけて、茶系群より弁別しにくいことが認められた。 (3)両群において異なる照度間でどのような違いがみられるか比較した結果、青-緑系群では、赤(R)、黄赤(YR)、黄(Y)領域で、5001xと301xでの偏差点に有意差がみられ301xでの色弁別能力が低かった。茶系群では、赤紫(RP)、赤(R)、黄赤(YR)に加え、青(B)、青紫(PB)領域に有意差が認められ301xでの色弁別能力が低かった。赤(R)を中心とした領域は両群ともに、301xの弁別能力が低いことからプルキンエ現象によることが推察された。青(B)領域は、茶系群のみ301xと5001xとの間に有意差がみられた。青-緑系群では、有意差は認められず、5001xで、緑(G)〜青紫(PB)領域にかけて弁別しにくかったことから、明所では青(B)領域の比視感度が下がる現象がみられたと推察した。
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