2007 Fiscal Year Annual Research Report
亜熱帯域におけるマメ科植物をカバークロップとして利用した土壌流亡防止に関する研究
Project/Area Number |
17580055
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
鬼頭 誠 University of the Ryukyus, 農学部, 准教授 (50252797)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南雲 不二男 独立行政法人・国際農林水産業研究センター, 主任研究官 (20399372)
|
Keywords | マメ科植物 / 緑肥 / 耐酸性 / 低リン耐性 / アルミニウム耐性 / 窒素固定 / 根粒菌 / 土壌流亡 |
Research Abstract |
・耐酸性マメ科植物の検索と耐性メカニズムの解明 昨年度に引き続き、マメ科植物の耐酸性について調査し、低リン耐性はセスバニアで強く、ついでラッカセイで強かったが、ラッカセイの低リン耐性は種子中のリン含有量が多いことによる初期生育の確保が強く作用していることが明らかになった。また、ルートボックスとPCを用いた画像処理によるAl耐性の強いマメ科植物の検索を行い、ダイズに比べてラッカセイやクローバ類で強いことが明らかになった。 ・カバークロップの生育量、窒素固定能、各種成分吸収量および被覆状況 夏作物では食用作物であるシカクマメの土壌被覆期間が長く、生育量と各種成分吸収量は、それらが大きいことから緑肥として利用されているムクナに比べてやや低下するものの同程度であることが、明らかになった。また、冬作物のヘアリーベッチをカバークロップとして栽培した圃場では雑草の発生量が低下するだけでなく、生育期間中から枯死した後の土壌の肥沃度は高まることが明らかになった。 ・カバークロップの土壌流亡軽減効果 メイズ収穫期前にラッカセイを栽培し、土壌を被覆させることで、秋季の台風によるエロージョン防止能が高まることが明らかになった。 ・沖縄における有良根粒菌の単離と接種効果 酸性からアルカリ性までの土壌が存在する沖縄本島から採取した土壌からラッカセイの根粒菌を単離し、ラッカセイの根粒菌はアルカリ生成菌が感染するとされていたが、酸生成菌も多く感染していることが明らかになった。
|
Research Products
(7 results)