2007 Fiscal Year Annual Research Report
新規内因性μオピオイドペプチドの単離・同定ならびにその生理機能の解析
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17590065
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| Research Institution | Tohoku Pharmaceutical University |
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Principal Investigator |
溝口 広一 Tohoku Pharmaceutical University, 薬学部, 准教授 (30360069)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻田 忍 東北薬科大学, 薬学部, 教授 (30075816)
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| Keywords | 内因性ペプチド / オピオイド / 同定 / 鎮痛薬 / 副作用 |
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| Research Abstract |
行動薬理学的検索によって新規内因性μオピオイドペプチドの候補と認定したTyr-Pro-Phe-Gly-NH_2とTyr-Pro-Phe-Ala-NH_2を合成し、合成候補ペプチドが確実に分離検出可能な実験条件をHPLC-ECDシステム、HPLC-LC-MSシステムおよびHPLC-TOF-MSシステムで設定した上で、マウス脊髄・脳組織中に同一のペプチドが存在するか否かを検討したが、残念ながら候補ペプチドは一切検出できなかった。新規内因性μオピオイドペプチドの生体内含有量が、既存の分析システムの検出限界以下である可能性も考えられることから、想定される新規内因性μオピオイドペプチドの基本構造、Tyr-Pro-Phe-X-NH_2に相当するペプチドが切り出され得る前駆ペプチドを産生する遺伝子を、ジーンバンクに登録されている全マウス遺伝子の中から検索する様に実験方針を変更した。検索された遺伝子により産生されるTyr-Pro-Phe-X-NH_2に相当するペプチドの内、鎮痛試験において他の内因性オピオイドペプチドの遊離を引き起こすことが確認されたペプチドを、新たに新規内因性μオピオイドペプチドの候補とする。現在、新規内因性μオピオイドペプチドの前駆ペプチドを産生する遺伝子を検索中であるが、その検索過程において、既に単離・同定されているが未だその産生遺伝子が発見されていない内因性μオピオイドペプチド、endomorphin-1およびendoporphin-2を産生する可能性のある遺伝子を発見した。本検索手法の妥当性を確認する為に、その遺伝子に対する選択的かつ相補的なアンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドを作製し、その脊髄髄腔内投与によって実際に脊髄におけるendomorphin-1およびendomorphin-2の含量が低下することを、現在免疫学的組織化学染色法にて確認中である。
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