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2005 Fiscal Year Annual Research Report

臨床効果を的確に予測する抗腫瘍性ヌクレオシドの薬剤感受性規定因子

Research Project

Project/Area Number 17590118
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

遠藤 良夫  金沢大学, がん研究所, 助教授 (30211783)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐々木 琢磨  愛知学院大学, 薬学部, 教授 (90109976)
Keywords癌 / 核酸代謝酵素 / ヌクレオシド / 感受性規定因子 / デオキシシチジンキナーゼ / シチジンデアミナーゼ / リボヌクレオチドリダクターゼ
Research Abstract

申請者らは、代謝拮抗抗癌剤の中でもヌクレオシド系核酸代謝拮抗剤のテーラーメード治療および抗腫瘍効果の増大や副作用の軽減を目指した新たな治療法の開発に資することを目的に、申請者らが開発中の抗腫瘍性ヌクレオシド、CNDACおよび肺癌・膵癌の治療薬であるゲムシタビン(dFdC)の臨床効果を的確に予測できる感受性規定因子の解明研究を企画した。平成17年度はデオキシシチジンキナーゼ(dCK)、シチジンデアミナーゼ(CDA)およびリボヌクレオチドリダクターゼ(RR)に対する特異抗体を用いて、22種のヒト腫瘍細胞ならびに抗腫瘍性ヌクレオシド耐性ヒト胃癌細胞、臨床肺癌組織19検体におけるタンパク発現量をウェスタンブロット法により解析し、MTT法あるいはコラーゲンゲルマトリクス(CGM)法による薬剤感受性試験におけるCNDAC、dFdCおよびAra-Cに対する感受性との統計学的な比較検討を行った。その結果、CNDACやdFdCに対する感受性にはdCKとRRの双方のタンパク発現が相関し、感受性予測の有用なマーカーになる可能性が示唆された。一方、CDAは培養系においてはAra-Cに対する感受性と相関していたが、CNDACとdFdCに対する感受性との関連性は認められなかった。また、抗ヒトCDA抗体については簡便な定量方法としてELISA法の応用を試み、ヒトリコンビナントCDAタンパクを40pgまで検出できることを確認した。今後の展開として、さらに多くの癌組織におけるこれらの核酸代謝酵素ならびにヌクレオシドトランスポーターのタンパク発現と感受性との関連性を追求し、感受性予測マーカーとしての有用性を検証する予定である。

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Published: 2007-04-01   Modified: 2016-04-21  

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