2006 Fiscal Year Annual Research Report
再発肺癌のゲフィチニブ/メロキシカム併用の臨床試験とトランスレーショナルリサーチ
Project/Area Number |
17590808
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
佐藤 太郎 近畿大学, 医学部, 講師 (40368303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 和彦 近畿大学, 医学部, 助教授 (40298964)
福岡 正博 近畿大学, 医学部附属病院, 教授 (20047202)
田村 研治 近畿大学, 医学部附属病院, 講師 (60340783)
津谷 あす香 近畿大学, 医学部附属病院, 助手 (90351600)
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Keywords | ゲフィチニブ / メロキシカム / COX2阻害剤 / 非小細胞肺癌 / EGFR / PGE2 |
Research Abstract |
非小細胞肺癌の既治療例でEGFR阻害剤であるゲフィチニブが有効である事、非小細胞肺癌ではCOX-2の発現が高く予後に関連している事、一部の抗癌剤との併用で抗腫瘍効果の増強が報告されている事、EGFRとCOX-2には関連性があることを背景として、EGFR阻害剤であるゲフィチニブとCOX-2阻害剤であるメロキシカムとの併用により相加・相乗効果が期待できると考え第II相試験を行っている。【目標】再発非小細胞肺癌に対するゲフィチニブ/メロキシカム併用療法の奏効率と安全性の検討を行う。【対象】組織診で確定診断が得られている非小細胞肺癌患者(PS:0-2、前治療2レジメン以下、測定可能病変有)【方法】ゲフィチニブ250mg/メロキシカム10mgをday1より1日1回内服とし、PD(増悪)まで継続した。【現時点までの成果】2007年2月までに23例が登録された。昨年より14例の症例の増加があった。患者背景は以下の通りである。年齢中央値68歳、男/女:10/13、組織型;腺癌/扁平上皮癌/非小細胞肺癌:18/3/2、PS(performance status)0/1/2:3/18/2、病期;III/IV:5/18、MST(生存期間中央値):210日であった。奏効率、毒性、臨床組織検体におけるEGFR、リン酸化EGFR、COX-2の発現量等の免疫組織学的検討、血清中のCOX-2、PGE2・PGI2等プロスタグランジン類の検討を施行中である。
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