2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17590835
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
井関 邦敏 琉球大学, 医学部附属病院, 助教授 (90193383)
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Keywords | 生活習慣病 / 蛋白尿 / 慢性腎臓病 / メタボリック症候群 / 肥満 / 透析 / 末期腎不全 |
Research Abstract |
世界的に糖尿病、糖尿病性腎症による透析患者が急増している。2006年度より世界腎臓の日が制定され、慢性腎臓病(chronic kidney disease, CKD)に関する啓発活動が広く展開されている。生活習慣(喫煙、飲酒、運動習慣)と末期腎不全発症の関連についての研究は、どの程度予防効果が期待できるのか推定する上でも社会的に意義が大きい。不適切な生活習慣および肥満が関与しているとされているが、CKDおよび末期腎不全の発症にどの程度関与しているのかは殆ど調査されていない。 沖縄県内の民間病院における生活習慣病センターの受診者を対象にメタボリック症候群(MS)の有無とCKDの有病率を検討した。対象は豊見城中央病院の人間ドック受診者6980名(男3834、54.9%)、平均年齢49.6歳(30〜79歳)。MSの診断はATP III、CKDは米国腎臓財団のガイドラインによった。CKDの有無を規定する囚子を多重ロジステック解析によって検討した。MS、CKDの頻度はそれぞれ12.8%、7.3%であった。MSの要因が増加することにCKDの頻度は3.6%、2.9%、4.5%、4,4%、6.0%、および20.0%と増加した。MSの5つの要因全てを有する例は25例(0.36%)と少なかった、,MSは有意なCKDの規定因子(補正オッズ比1.645、95%信頼限界1.305-2.074、P<0.0001)であったが、60歳以上では有意とならなかった。以上、原著論文として発表した。今後、MSの有無をもとにCKD発症を前向きに検討する予定である。
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Research Products
(7 results)