2005 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病モデルマウスのQTL解析を用いた内臓脂肪を介した疾患感受性遺伝子の同定
Project/Area Number |
17590936
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
森谷 眞紀 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 研究機関研究員 (50301312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板倉 光夫 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 教授 (60134227)
井上 寛 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 助教授 (20294639)
国香 清 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 研究機関研究員 (30396254)
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Keywords | QTL / Lepr^<db>マウス / 内臓脂肪量 / コンジェニックマウス / 2型糖尿病 / 動物モデル / 疾患感受性遺伝子 / 節餌量 |
Research Abstract |
我々は、以前より、「摂食抑制ホルモン受容体の変異マウス(dbマウス)」を用いる独自のQTL解析手法を確立し、通常の摂食量では機能しないが、過食状態(肥満状態)において初めて糖尿病の病態形成に強く作用する染色体座位をマウスゲノム上に14箇所(いずれもLod値4.3以上)同定し、さらに、これらの結果から独自に見出した2座位について、候補部位のみが一方のマウスの背景遺伝子に置換されたコンジェニックマウスを作製してきた。本研究では、これらのQTL座位の内、特に通常の摂取状態では作用しないが、過食状態になって初めて、肥満、高血糖、トリグリセリドなどの糖尿病の病態に寄与すると考えられる2つのQTLについて、コンジェニックマウスを用いて「高カロリー食負荷で形成される肥満モデルにおいて、QTLがどのような作用を及ぼすか」を検討した。 本年度の研究機関で以下の知見を得た。 1)予備検討として、試験に供するマウスの週齢、組成の異なる3種類の高カロリー飼料を検討した結果、雌雄別により肥満状態が形成され易い飼育条件を決定することができた。 2)2領域のコンジェニックマウスについて、db遺伝子変異を有さない個体および対照マウス(n=10以上)を選抜し、高カロリー食飼育下約20週間にわたる長期表現型観察(体重、空腹時血統の測定)を実施し、両群の表現型を比較して、高カロリー餌負荷肥満モデルマウスにおける、ターゲット座位(QTL)の単独効果を評価した。その結果、1領域は、db遺伝子変異を有さない個体群、即ち、より一般的な2型糖尿病モデルにおいて、当該領域を有するだけで、有意に体重、トリグリセリド血漿の増加を認めた。 以上の結果より、本QTLが、過食状態下で、肥満、高血糖、高トリグリセリド血症等の病態形成に強く寄与することが示唆された。
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Research Products
(6 results)