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2006 Fiscal Year Annual Research Report

各種人工肺サーファクタントの表面活性・生理活性と成分・超微構造との比較研究

Research Project

Project/Area Number 17591148
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

佐々木 美香  岩手医科大学, 医学部, 講師 (20306012)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 千田 勝一  岩手医科大学, 医学部, 教授 (30108930)
戸津 五月  岩手医科大学, 医学部, 助手 (10382623)
内田 俊彦  岩手医科大学, 医学部, 助手 (60438463)
Keywords人工肺サーファクタント / 表面活性 / 生理活性 / 形態
Research Abstract

呼吸窮迫症候群の治療薬として、現在、世界で用いられている天然由来人工肺サーファクタント製剤の表面活性、生理活性、形態の比較を目的とした。
【材料と方法】各種製剤は国産のSurfactenと外国産のSurvanta、Curosurf、Alveofact、Infasurfを用いた。今年度は生理活性について呼吸窮迫症候群のモデル動物である未熟ウサギ胎仔を用い、各種製剤を気管カテーテルから注入後の肺胸郭圧量曲線と肺胸郭コンプライアンスを測定した。その後、気管を結紮し、肺組織標本を作製して光学顕微鏡で観察した。形態は各種製剤をNotterらの方法で固定・染色し、電子顕微鏡で観察した。
【結果】1.生理活性(n=6):肺胸郭圧量曲線から求めた肺気量は、Surfacten群が他の群よりも有意に多く、また、肺胸郭コンプライアンスもSurfacten群が他の群よりも有意に高かった。2.肺組織像:肺胞腔面積/肺面積比は、Surfacten群が他の群よりも有意に大きく、肺胞の拡張も均一であった。3.形態:各製剤の基本形態は、SurfactenとSuvantaが線維状多層構造を示し、Curosurf、Alveofact、Infasurfが小胞状多層構造を示したが、その中でも線維の構造や小胞の大きさに相違がみられた。
【結論】5種類の天然由来人工肺サーファクタント製剤の間には、明らかな表面活性の差があることを昨年度に報告した。本年度の研究から、生理活性と形態にも各製剤間で相違のあることが明らかとなった。国産のSurfactenは最も活性が良好で、その形態は長くなめらかに伸びた線維状多層構造であった。各製剤間の質的差は精製法、成分、超音波処理、液状化、autoclave使用などが影響したのではないかと考えられた。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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