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2005 Fiscal Year Annual Research Report

アミノ酸の惹起する細胞内シグナル伝達の基礎研究と肝再生促進療法への研究アプローチ

Research Project

Project/Area Number 17591362
Research InstitutionHyogo Medical University

Principal Investigator

飯干 泰彦  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (10340994)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 澤井 利夫  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (90351808)
平野 公通  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (90340968)
山中 潤一  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (90289083)
飯室 勇二  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (30252018)
藤元 治朗  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)
Keywordsアミノ酸 / 細胞内シグナル / 肝再生
Research Abstract

本研究の目的は、蛋白合成に関与して、これまで蛋白合成の基質、エネルギー源、核酸の前駆体等栄養学的に注目されてきたアミノ酸の薬理学的な役割、すなわち細胞内シグナル伝達に及ぼす影響を明らかにすることである。この経路の活性化により、肝再生能のレベルアップをはかり、肝切除可能体積の増加等が期待される。今回、肝細胞HEPG2を用いた検討では、この経路を制御する鍵となるアミノ酸は必須アミノ酸ではないアスパラギンであった。培養液中のアスパラギン濃度の抑制により、HEPG2の増殖がdose-dependentに抑制された。さらにこれらの細胞中にはアポトーシスを引き起こすものも認められ、増殖抑制以外の効果も期待される。アミノ酸によって影響を受けるmTOR(mammalian Target of Rapamycin)経路のうちp70S6 kinaseはリボゾーム合成を制御し、増殖抑制に関与することが考えられ、4E-BP1(eukaryotic initiation factor-4E-binding protein 1)は近年、抑制により細胞によってはアポトーシスを引き起こすことが報告されている。一方、臨床的には、術後高カロリー輸液で管理した場合、現行の輸液製剤中にアスパラギンは含有されていず、経口摂取により初めて取り入れられるようになる。肝再生においては、早期の経口摂取の開始、経腸栄養によるアスパラギンの投与もしくは経静脈投与が可能なアスパラギン製剤の開発が重要になると考えられ、今後さらに検討が必要である。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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