2005 Fiscal Year Annual Research Report
RNA干渉とMagnetofectionによる悪性神経膠腫に対する抗血管新生療法
Project/Area Number |
17591508
|
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
久保田 紀彦 福井大学, 医学部, 教授 (70092781)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 敬夫 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (40217675)
有島 英孝 福井大学, 医学部附属病院, 助手 (70293420)
井戸 一憲 福井大学, 医学部附属病院, 助手 (00322123)
|
Keywords | 神経膠腫 / VEGF / RNA干渉 / Magnetofection / HuR / angiogenesis |
Research Abstract |
1.VEGF-Aに対するsiRNAをデザインし、ヒト悪性神経膠腫細胞株U87およびU251に対するVEGF-Aの発現抑制効果をRT-PCRおよびELISAにて検討し、2種のVEGF-Aの発現抑制効果の高いsiRNA配列を見出した。 2.先のsiRNAをU87およびU251細胞にトランスフェクションし、その培養上清によるヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)の血管形成能をfibrin gel assay法にて検討し、血管形成能が阻害されることを確認した。 3.U87およびU251細胞に対するsiRNAの導入効率を通常のリポフェクタミン法とMagnetofection法にて比較検討した。Magnetofection法により、より短時間に培養腫瘍細胞に導入できることを確認した。 4.U87細胞をヌードマウスの皮下に接種し、腫瘍モデルを作成、3週間後に、先のsiRNAを通常のアテロコラーゲン法にて局注し、腫瘍の成長抑制効果を検討したが、抑制効果は得られなかった。 5.手術にて採取された神経膠腫組織中のVEGF-A発現をRT-PCR、ELISA、免疫組織染色にて検討した。腫瘍の悪性度と、腫瘍組織内血管密度、VEGF-A発現量に正の相関を認めた。 6.VEGF-A mRNAの安定化因子であるHuRの発現を、培養悪性神経膠腫細胞および手術組織において、RT-PCRおよび免疫組織染色にて検討した。悪性神経膠腫細胞は、高率にHuRを発現していた。 7.HuRに対するsiRNAを作成、U87およびU251細胞にトランスフェクションし、腫瘍細胞の増殖能に及ぼす影響をMTS assayにて、VEGF-Aの発現抑制効果をELISAにて検討した。腫瘍細胞の増殖およびVEGF-A発現に対し抑制効果を認めた。
|
Research Products
(5 results)