2006 Fiscal Year Annual Research Report
破骨細胞と破軟骨細胞による骨長径成長の制御機序の解明
Project/Area Number |
17591578
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
高田 信二郎 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20284292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安井 夏生 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (00157984)
柴田 瑩 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (40035556)
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Keywords | 成長軟骨版 / 内軟骨性骨化 / 破骨細胞 / 破軟骨細胞 / ビスホスホネート / insulin-like growth faclor-1 |
Research Abstract |
長管骨の長径成長は、成長軟骨板における内軟骨性骨化が主な役割を担う。本研究は、この内軟骨性骨化の長管骨における破骨細胞と破軟骨細胞の役割を明らかにするために実施した。3週齢のラットを実験動物として、第3世代ビスホスホネート製剤であるminodronic acidを1回量0.5mgで週2回の皮下投与を行ない、成長軟骨版における破骨細胞と破軟骨細胞の数の減少と、これらの機序抑制を抑制した。その結果、以下の興味深い結果が得られた。 フーリエ変換赤外分光光度計およびリン固体NMR法では、以下が、明らかになった。 1.骨塩/骨基質比の上昇、すなわち骨石灰化度の上昇 2.リン固体NMR法で算出したT1緩和時間の延長 現在、これまでに確立した実験モデルを応用して、成長軟骨版の内軟骨性骨化において、Runx2、Cbfa1、Cbfb、PTH-rP、IHHの遺伝子発現の変化を、解析中である。 また、ウサギを用いた研究では、osmotic pumpを用いてinsulin-like growth factor-I (IGF-I)を、脛骨の近位骨端部から持続的に投与することにより、以下の変化を観た。 1.脛骨の長径が増加 2.近位骨端部における骨梁形成の促進 3.骨幹端部の骨密度の増加 4.成長軟骨版における増殖及び肥大軟骨細胞層の拡大 これらの知見は、Abbaspour A, et al : continuous infusion of insulin-like growth factor-I into the epiphysis of the tibia. Int Orthop 2007 Mar 13;[Epub ahead of print]として、誌上発表した。
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Research Products
(5 results)