2005 Fiscal Year Annual Research Report
温度感受性イオンチャンネルのCRPSの病態メカニズムにおける役割
Project/Area Number |
17591654
|
Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
福岡 哲男 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90399147)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小畑 浩一 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (70368538)
戴 毅 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20330441)
野口 光一 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10212127)
|
Keywords | TRP / DRG / Neuropathic / Pain |
Research Abstract |
これまでクローニングされた温度感受性イオンチャンネルはTRPファミリーに分類され、近年冷覚刺激のtransducer分子の候補として更にTRPM8とTRPA1がクローニングされた。これらの分子のin vivoでの働きを解明するための一連の研究を行った。 まずcapsaicinの足底注射によってラット後根神経節細胞のTRPV1を刺激し、その細胞でp38 MAPKのリン酸化が起こること、更にp38のinhibitor投与によってcapsaicinによる後足の熱知覚過敏が軽減されることを証明した。 次にTRPV1とイオンチャンネル型ATPレセプターであるP2Xとのラット後根神経節細胞における共存を詳細に調べ、TRPV1を持つ細胞の90%はP2X3とP2X4を持つことを証明した。 最近冷覚刺激transducerとしてのTRPA1の機能についてin vitroでは否定的な報告もみられる。 実際の生体において、炎症や神経傷害後の冷覚過敏におけるTRPM8とTRPA1の役割を調べるために、TRPM8、TRPA1のラット後根神経節細胞での分布を詳しく調べてTRPV1と比較した。 更にanti-sense oligonucleotideを用いてメッセンジャーRNAレベルで各々の発現を抑制したところ、炎症や神経傷害後の冷覚過敏に対しては、TRPM8ではなく、TRPA1の関与が強いことが証明された。
|
Research Products
(7 results)