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2007 Fiscal Year Annual Research Report

男子不妊症の病態解明と転写因子DAX-1を用いた男子不妊症に対する遺伝子治療

Research Project

Project/Area Number 17591693
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

池内 隆人  Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 研究員 (90315888)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小島 祥敬  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (60305539)
窪田 裕樹  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (10347403)
林 祐太郎  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40238134)
郡 健二郎  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30122047)
Keywords男子不妊症 / 遺伝子治療 / 転写因子 / 造精機能
Research Abstract

現在10組に1組が子供に恵まれないとされ、不妊症は、少子化傾向と相まって大きな社会的問題となっている。不妊症のうち約半数が男子不妊症で、その多くは特発性造精機能障害と言われ、明らかな原因が不明であり確立した治療法がないのが現状である。一方、精子形成は精祖細胞の増殖や分化、精母細胞の減数分裂、精子細胞への形態変化といくつかの過程に分けられるが、これには精子形成細胞と支持細胞であるセルトリ細胞や間質細胞であるライディッヒ細胞との複雑な細胞間の相互作用が関与しているとされている。これら細胞間相互作用のメカニズムは現在明らかにされつつあるものの不明な点が多い。無精子症のような男子不妊症は、このメカニズムの一部が破綻したものであると考えられる。現在、様々な研究者たちが、精子形成のメカニズムの解明および特発性造精機能障害の原因の解明を目的とした研究を行っている。男子不妊症をもたらす造精機能障害はY染色体の遺伝子欠損(特に長腕に存在するAzoospermia factor;AZF領域のRBMもしくはDAZといった遺伝子)が原因の一つと考えられるが、全体の10%しか占められておらず、他の原因、殊にY染色体以外の染色体の異常により発生しうると考えられる。私たちは、その中でもX染色体上に存在するDAX-1という遺伝子に着目した。近年ノックアウトマウスを用いた研究からDAX-1は造精機能に関わっている可能性を示唆する報告が注目されている。私たちはDAX-1が特発性造精機能障害に関与している可能性を仮定し、交付期間内に以下の研究計画を立て、検討した。
(1)男子不妊症マウスの作製とDAX-1の発現について(2)特発性造精機能障害患者精巣におけるDAX-1の発現パターンについておよび病理学的診断結果との相関性について。(3)DAX-1の強制発現ベクターを作製し精子への遺伝子導入を試み、造精機能の回復の可能性。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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