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2005 Fiscal Year Annual Research Report

マイコプラズマ属の潜在感染による胎児拒絶型妊娠合併症発症の分子機構の解明

Research Project

Project/Area Number 17591765
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionHyogo Medical University

Principal Investigator

辻 芳之  兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60148658)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 長田 久美子  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (90068502)
岡村 春樹  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
玉置 知子 (橋本 知子)  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10172868)
KeywordsIL-18 / マイコプラズマ / 流産 / 不妊 / 免疫異常
Research Abstract

マイコプラズマ属、特にUreaplasma(Ur)属感染の臨床的意義:妊婦の膣分泌物のUrと一般細菌培養を同時に施行した。検出したUrよりDNAを抽出、urease遺伝子をPCRにて増幅しbiotypeを決定した。
Ur感染に関して、正期産例では32/62(51.6%)がUr陽性、biotype 1は17/32(53.1%)、biotype 2は3/32(9.3%)であった。早産例では12/23(52.2%)が陽性、biotype 1は6/12(50.0%)、biotype 2は1/12(8.3%)であった。
正期産例と早産例のUr感染率やbiotypeに関して差は認めなかった。
細菌性膣症に関しては、正期産例では15/62(24%)、早産例では8/23(34%)に陽性で、早産例に検出率が高い傾向がみとめられた。また入院から分娩までの平均日数はUr陽性例では8.4日、Ur陰性例では18日であり、Ur感染が早産進行と関連する傾向が認められた。
羊膜細胞培養と羊膜細胞のTLR-2,-4発現:帝王切開より得られた胎盤の羊膜より羊膜上皮培養を行った。この培養細胞はTLR-2、-4-mRNAを発現していた。グラム陰性菌のLPSはTLP-2を介して細胞を刺激するが、Urのlipoprotein(LP)も羊膜細胞に発現するTLR-2を介して細胞を直接刺激する可能性が示唆された。
Urが直接TLRを介して細胞を刺激することができるか:Urの菌体からLPを抽出し、ヒト単球系細胞株THP-1細胞に添加したところ、TLR-2、-4-mRNAの発現が増加した。またApoptosis誘導については、PBS添加コントロールでは1.3%、LPS添加では3.0%、UrのLP添加では2.5%であった。以上よりTHP-1細胞において、UrのLPは、LPSと同様にTLR-2、-4-mRNAの発現およびApoptosisを誘導することがわかった。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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