2006 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄間質細胞より分化誘導したドーパミン産生神経細胞の弱視モデルへの移植
Project/Area Number |
17591858
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Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
三村 治 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60157584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出澤 真理 京都大学, 医学研究科, 助教授 (50272323)
石川 裕人 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (10434945)
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Keywords | 弱視 / 細胞移植 / 骨髄間質細胞 / ドーパミン / 神経再生 / 再生医療 |
Research Abstract |
今年度は主に以下の点に関して研究を行った。科研費の交付決定が平成17年11月であったため、研究が立ち遅れている。 (1)弱視モデルの作成:生後7日のWistar Ratに対して、イソフルランを用いたガス麻酔を用いて麻酔し、上眼瞼・下眼瞼を縫合した。 (2)弱視モデルの解析:視性刺激遮断後、生後4週の時点で、網膜と全脳の組織サンプルを採取し、抗体アレイを用いて発現タンパクの解析を行った。また、組織解析も同時に行い、上丘におけるシナプスの可塑性を認めた。また、網膜・全脳におけるドーパミンの局在・濃度を調査した。 (3)骨髄間質細胞の分化・誘導:ラット骨髄間質細胞を4週齢Wistar Ratから採取し、まず骨髄間質細胞のみを培養する。(Dezawa M et al. J CIin.Invest.113:1701-1710,2004)に記載してあるプロトコール通りに誘導し、約2ヶ月でドーパミン産生神経細胞の作成が可能であった。 (4)弱視モデルへの細胞移植:今年度は弱視治療の観点から、モデル作成後、視覚遮断性弱視が確立された生後4週の時点で、骨髄間質細胞由来ドーパミン産生神経細胞の移植を硝子体内、脳室経由の二つの方法で行っている最中である。 現段階では未だに細胞移植による弱視治療の有効性を確認できておらず、これらの研究結果を踏まえて、更に追加実験を行う必要性がある。また、研究費の交付が約1年遅れたために、研究自体のスタートも約1年遅れた。ゆえに成果の発表に至っていない。
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