2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591883
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Research Institution | 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) |
Principal Investigator |
佐藤 博子 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 研究員 (60374162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 龍夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40095633)
貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40224919)
梅澤 明弘 国立成育医療センター(研究所), 生殖医療研究部, 部長 (70213486)
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 移植 / 皮膚切開創 / 瘢痕 / 臨床応用 / GFP |
Research Abstract |
(1)ラット間葉系幹細胞移植後組織内での移植細胞の同定 F344メスラットの皮膚全層切開創にF344オスラット由来の間葉系幹細胞を移植。移植後7,14日目にY染色体染色を行い、移植細胞を同定する方法を試みたがアーチファクトにより同定が困難であった。そのためGFP(Green fluorescent protein)ラットの骨髄由来間葉系幹細胞を採取培養し、SDラットの皮膚全層切開創へ移植を行った。この方法で移植細胞を組織内で正確に同定することが可能となった。 (2)ラット間葉系幹細胞移植後組織の経時的変化(創治癒過程)の観察 皮膚切開創作成後早期(24時間後)から、48、72時間後と経時的に細胞移植を行った組織および移植を行わなかった組織を採取し、比較検討を行っている。具体的には移植細胞の動態、生着の程度、分化の可能性、アポトーシスとの関連の検討を行っている。 (3)ヒト間葉系幹細胞移植後の創の肉眼的評価と移植細胞の培養および保存 ヒト骨髄由来間葉系幹細胞を培養して自家移植を行うことに対して、当施設の倫理委員会の承認を得ており、共同研究施設(国立生育医療センター研究所)の倫理委員会の審査が最終段階へと入った。審査が終了した時点で臨床応用が始められるよう準備を進めている。具体的には自己血清を用いて骨髄由来間葉系幹細胞を培養し、手術時創を縫合する際に自己細胞移植を行い、創の評価を3,6ヶ月後に行う。そして、瘢痕化抑制効果の強弱により移植細胞を特徴付けられるよう細胞の保存を行う。
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Research Products
(2 results)