2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591918
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
植村 正憲 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00034215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田畑 純 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (20243248)
山中 淳之 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (80343367)
薗村 貴弘 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (40347092)
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Keywords | 味覚 / 嗅覚 / 後内側腹側視床核 / Single Cell Tracing / Virus Tracer / 島皮質 / 扁桃体 / 扁桃体線条体移行部 |
Research Abstract |
本研究では、味覚神経回路と嗅覚系諸脳部の相互作用を解明することを目的とした。当研究室の味覚神経回路解析(Nakashima et al.,2000)により、味覚の情報を大脳皮質へ中継する後内側腹側視床核小細胞部(VPMpc)は、主に扁桃体中心核外側部(CeL)、島皮質(insular cortex)、扁桃体線条体移行領域(ASt)に投射していることが明らかになった。次に我々が目指したのは、VPMpcの中継ニューロン各々が、主に上記の3領域に対して、どのような投射パターンを示すかを明らかにすることであった。すなわち、ある1つのVPMpcニューロンが、3領域に枝分かれして投射するのか、または、1つのニューロンが3領域の中の1領域だけに投射し、それぞれのニューロンが別々の領域に投射しているのかということである。これを解明するためには、単一ニューロンをゴルジ染色様に標識するsingle cell tracing法を確立する必要があり、我々は膜移行シグナル付のGFPが組み込まれたウイルスベクターを用いてsingle cell tracingを試みた。その中で数例の詳細な単一ニューロントレースが得られ、その結果、各ニューロンはそれぞれ一つの領域に対して投射し、各々性格の違うニューロンであることが示唆された。現在この単一ニューロンのトレース例を増やすと同時に、それらの化学的特徴などを含めてより詳細な解析を進め、そのデータの公表の準備段階に入りつつある。 またVPMpcからの最も主要な投射先であった扁桃体線条体移行領域(ASt)は、細胞の形態は線条体の中型ニューロンが見られるため、運動や強化学習に関与する線条体本来の機能とは全く異なる、味覚感覚情報の処理にどのように関係するのかを解明するために、線条体本体を含めた扁桃体線条体移行領域(ASt)の、より詳細な解析を進めている。
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Research Products
(4 results)