2007 Fiscal Year Annual Research Report
functional MRIを用いた摂食機能の高次脳活動賦活化に関する研究
Project/Area Number |
17592029
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松山 美和 Kyushu University, 大学病院, 助教 (30253462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 多津子 九州大学, 大学病院, 助教 (60294956)
吉浦 敬 九州大学, 大学病院, 助教 (40322747)
中村 泰彦 九州大学, 大学病院, 副診療放射線技師長 (00380494)
古谷野 潔 九州大学, 歯学研究院, 教授 (50195872)
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Keywords | 歯学 / 脳・神経 / 放射線 / リハビリテーション / 臨床 |
Research Abstract |
近年、大脳生理学などの分野では人間の脳機能を可視化できるfunctional MRI(以後、fMRI)が注目されている。1990年にはBOLD効果に基づくfMRIによる人間の脳機能イメージングが開発され、現在はヒト脳の機能マッピングまで研究され、高次脳機能研究分野ではスタンダードな手法になりつつある。 一方、医療や介護領域では摂食・嚥下リハビリテーションへの関心が高く、口腔内外の感覚刺激や運動訓練が行われるが、これらの有効性を示す実証報告はない。また、歯科学領域では「咀嚼運動は脳を賦活させる」と言われるが、その客観的根拠はない。「咀嚼して嚥下する」という本来の摂食機能がもつ意義を、高次脳の観察を行うことにより明らかにしていくことが本研究の最終目的である。 17年度は本施設でのMRIの研究用撮影がスケジュール上厳しく、研究代表者の松山が、想定したタスク、つまり仰臥位での舌運動、タッピング運動、開閉口運動時の頭部動揺を調査した。続く18年度は、頭部動揺の大きい開閉口運動や咀嚼運動はヘッドレストを用いることにより頭部動揺を減少できることが明らかとなった。研究分担者の後藤(歯科放射線学)はfMRIの解析について、同じく他の研究分担者や研究協力者とともに実際の画像撮影や画像解析法を構築し、第2回「口腔健康科学」シンポジウム(2007年2月、福岡市)にて発表した。 本年度19年度は、被験者5名を対象に、感覚機能のひとつ、味覚刺激タスク時のfMRIの撮像を行った。次年度は、実際に咀嚼運動タスク時と感覚機能(冷温刺激)時のfMRIを撮像、解析する予定である。
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