2005 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣に関連した健康障害をもつ学童・生徒のヘルスプロモーションに関する介入研究
Project/Area Number |
17592263
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
二宮 啓子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (50259305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 浩枝 神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (10310765)
林 裕子 神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (00382250)
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Keywords | 生活習慣 / 学童 / 生徒 / ヘルスプロモーション / 介入研究 |
Research Abstract |
生活習慣に関連する健康障害をもつ学童・生徒に看護介入を行った研究論文を中心に、具体的な看護介入方法について文献検討を行った。その結果、行動変容プログラム「(1)肥満度を低下させることをねらいとする、(2)食事面、運動面で実行可能な行動目標を立て、実践するための動機づけを図る、(3)児童が通っている小学校の養護教諭と連携をとり、子どもの成長発達と学校生活の弊害とならないように配慮する、(4)保護者との信頼関係の確立に努め、母親の苦悩を理解しサポートしていく」を用いることにより、プログラム終了直後の肥満度が36%→25%に低下し、8カ月後には肥満度が12%まで低下したこと、また、家庭に基礎をおいた認知行動療法として、学童に自主性をもたせるために(1)自分の生活習慣を自分でモニタリングする、(2)身の回りの環境から過食や運動不足を助長する過度の刺激を取り除く、(3)自分で達成度を評価して目的意識を高める、(4)最終的に生活習慣全般についての意識改革を行うこと、並びに保護者に環境整備と精神的支援をお願いすることが有効であったことが報告されていた。 これらの介入方法を取り入れ、1年間の介入プログラムの具体的な内容と方法を作成した。また、介入プログラムの評価に用いる調査用紙と面接の内容についても検討し、先行研究より対象者の年齢が低年齢になっていることから発達段階に応じた質問内容にするため、一部修正を加えた。 その後、教育委員会に本研究について研究計画書とともに口頭で説明を行い、協力を依頼した。そして、本研究について話を聞いてもよいと意思表示があった小学校に伺い、校長、教頭、養護教諭に研究についての説明を行い、協力を依頼した。また、本研究について本学の倫理審査を受けた。 次年度は調査及び介入プログラムを実施する予定である。
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