2005 Fiscal Year Annual Research Report
超重症児の「子育て」を支えるための在宅療養支援プログラムの開発
Project/Area Number |
17592331
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
鈴木 真知子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (80179259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 裕子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助手 (40412358)
田中 優子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助手 (30412357)
森友 和仁 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助手 (30389134)
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Keywords | 超重症児 / 子育て支援 / 在宅療養 / 支援プログラム |
Research Abstract |
1.在宅における超重症児の子育て支援に関する文献検討 在宅における超重症児の子育てと子育て支援の現状と課題を明らかにすることを目的とした。方法は、医学中央雑誌WEBを用いて1983年から2005年における超重症児に関する国内の文献を検索することとした。その結果、40文献が抽出され、それらより、次のようなことが明らかになった。 1)超重症児の子育てにおいて、親の身体的・精神的・経済的負担が大きい。これらの負担を軽減し、早期から子育てにおける親の準備性を高めるための支援が必要である。 2)超重症児を育てる行為として、医療的ケア、日常生活の世話、緊急時の対応、子どもの発達の促進がある。それらは一般的な子育てとは異なる知識や技術が求められ、その支援が必要である。 3)超重症児を育てていく際には、これまでの家庭生活や家族関係に危機が生じる。そのため生活設計や家族関係の調整への支援が必要である。 4)親が超重症児を在宅で育てるために地域のサポートシステムの活用が不可欠であるが、医療依存度が高いために利用可能な資源が乏しく、システムの構築とその活用の蓄積、サポートする人への教育的支援が必要である。 上記のような文献検討から明らかになった課題に基づき、超重症児の「子育て」とその支援状況がどのようであるか、その実態を明らかにすることを目的とし次のような調査を実施した。 2.超重症児の子育てとその支援状況についての実態調査 用語の定義:超重症児とは人工呼吸器を使用している18歳未満の子ども 方法:1)超重症児の訪問看護の経験が豊かな看護師、ステーションを利用している超重症児の親・家族へのインタビューで得たデータと文献検討結果に基づき質問紙を作成する。 2)実態調査 全国の訪問看護ステーション557か所に過去1年間における対象者の有無を電話で確認。そのうち、対象者がいた訪問看護ステーションは274箇所であり、調査用紙を郵送法にて配布した。また、協力の了承が得られた保護者166名に訪問看護師より調査用紙を配布した。 結果:訪問看護師112名(回収率40.9%)、保護者41名(回収率24.7%)から回答が得られ、現在、結果を分析中である。
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Research Products
(2 results)