2005 Fiscal Year Annual Research Report
宇宙茶室2-微小重力空間における"柔"環境デザイン-
Project/Area Number |
17600010
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
尾登 誠一 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (60152550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 和俊 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (10015290)
佐藤 道信 東京芸術大学, 美術学部, 助教授 (30154074)
宮永 美知代 東京芸術大学, 美術学部, 助手 (70200194)
中山 淳 東京芸術大学, 美術学部, 助手 (70401487)
清水 順一郎 宇宙航空研究開発機構, 宇宙基幹システム本部宇宙環境利用センター, 参事 (30392872)
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Keywords | ISS / 微小重力 / 環境 / 茶室 / 生態学 / 接触 / サーフェイス / 芸術諸学 |
Research Abstract |
本年度は、主テーマを分析研究する5つの視点のうち、μGにおける"柔"環境のための柔素材によるサーフェイスとテクスチュア、及び、静態姿勢のありように照準したアイデア展開とラフモデル検討を行なっている。研究課題の最終回答は、ISS(国際宇宙ステーション)日本モジュールの1/10空間-装置コンセプトモデル提案であり、茶室の構成要素と、この中での所作のありようを、浮遊と静態という関連性で分析している。さらに浮遊という姿勢から想像される空間内面との接触に着目し、これを常とするサーフェイスとテクスチュアのありようを、素材のみならず媒質(光/空気/音等)との関連性で考察している。宇宙茶室は、環境を大きく異にするなかでの長期滞在に必用不可欠の人間的環境であるという設定から、モジュール内での、公私に関わる汎人間的な生活スタイルを宇宙の生活サイクルと連鎖させながら、その活用のありかたに検討が加えられデザインされた。またモデル展開への連動性から、4m×10mのシリンダー空間を前提に、そのディメンションは、8名使用の居住環境として想定し、外部のない環境でのプライベートユース(余暇-睡眠-情報交換)に対応可能な数値に置き換えられ、装置化と道具化を試みている。 なお、テーマとして残る文化性における身体観・宇宙観の比較文化的研究は、美術解剖学会での発表やパラボリックフライトを体験した博士の体験等を参考としながら、引き続き検討中である。
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