2005 Fiscal Year Annual Research Report
大都市の人口空洞化地域における高齢者の自立支援のためのサテライトシステムの構築
Project/Area Number |
17601004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
星野 明子 京都大学, 医学部, 助教授 (70282209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桂 敏樹 京都大学, 医学部, 教授 (00194796)
成木 弘子 京都大学, 医学部, 教授 (30237622)
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Keywords | ヘルスプロモーション / コミュニティ・ケア / 閉じこもり予防 / 自立支援 / 介護予防 / 保健行動 / 高齢者 / 中高年 |
Research Abstract |
本研究は、高齢者人口割合の高いA区の高齢者と中高年層を対象に、古い歴史を持つ商店街の中に多くの人々と交流出来る場を設置し、健康に関する情報発信や相談を行い、閉じこもりを予防し高齢者のための自立支援システムの構築とそのヘルスプロモーション機能と役割について検討することを目的としている。私たちは、F商店街の店舗を借りて「すこやかサロン(以下、サロン)」を週3回開設している。サロンは、火曜日・木曜日が午前中のみ、土曜日が一日開店していて、常時看護師もしくは保健師の資格を持つスタッフが1名常駐している。現在は、サロンを地域の人々に知ってもらうために、商店街を歩く人々に呼びかけるなどの広報活動をしている段階である。2005年9月の開始から2006年2月までの運営状況と、サロンを訪れた人々について報告する。サロン開設までの経過は、商店主会のキーパーソンである会長・理事長にサロン設置の主旨について説明し、F商店街の商店主たちの集会(以下、商店主会)で、私たちの活動目的と主な活動内容(商品の販売は無いこと)について説明し理解を得た。その結果、商店主会では、サロンの開設について案内のチラシを配布し、サロンの看板を作成するなどの協力体制をとってくれている。サロン内では、休憩用の長椅子を置いて無料でお茶を提供している。商店街の買物客に顔なじみの人々が増え、また近隣の商店主の方々とも食事や生活習慣病について話をすることができるようになった。開始後6ヶ月間で延べ139名(男性49名、女性90名)の人々が来訪した。サロンの利用者の主な来訪理由は、{買い物途中に休憩をとる}{会話をする}{身体の健康について相談する}などである。
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