Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 泰弘 名古屋大学, 大学院情報科学研究科, 助手 (70332707)
松原 茂樹 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 助教授 (20303589)
角田 篤泰 名古屋大学, 大学院法学研究科, 助教授 (80292001)
BENNETT F・GEORGE Jr. 名古屋大学, 大学院法学研究科, 助教授 (80303577)
松浦 好治 名古屋大学, 大学院法学研究科, 教授 (40104830)
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Research Abstract |
本研究は,計算機による法制執務支援システムの開発を目的とし,特に,膨大な数の法令文書の構造化により,法令改正に伴う法令統合作業の自動化,高度化,迅速化が可能であることを明らかにする.本年度は,以下のように,法令自動統合システム開発の基礎となる成果を得るとともに,同システムの実現に向けて研究を推進した. 1.法律用文書型定義の設計 本システムで扱う法律文書は構造化文書とする.そのため,前年度に引き続き,収集した法律文書を解析し,条,項などの法令構造の要素を同定するとともに,法律用文書型定義(DTD)の設計の詳細化を行った. 2.法令自動タグ付けシステムの開発 設計したDTDに基づき,法令文書を構造化し,XML文書とするために,法令文書にXMLタグを自動的に付与するツールを開発した.このツールは,字下げなど法令文書の慣習的な書式を利用するもので,その実現にあたっては,文脈自由文法を用いて書式の特徴を記述し,構文解析器を自動生成する手法を利用した. 3.自動統合システムの実現 旧法と改め節を入力とし,改正を施した新法を出力するシステムの実現を推進した.このシステムは,改め節を中間言語表現に変換し,それを直接実行して改正操作を実現する.中間言語表現は11種類を定義し,プログラミング言語Rubyの関数と見なして実行できるようにした.また,Rubyの関数は,法制執務に関する種々の知識に照らしながら,XML文書の木構造や文字列に対する操作として実現した.
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