2006 Fiscal Year Annual Research Report
経営理念とマネジメントプロセスと企業パフォーマンスの因果関係モデルの研究
Project/Area Number |
17653036
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
渡邉 光一 関東学院大学, 経済学部, 教授 (30329205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 正大 慶応義塾大学, 経営管理研究科, 助教授 (70327667)
田中 雅子 羽衣国際大学, 人間生活学部, 助教授 (80321107)
北居 明 大阪府立大学, 経済学部, 助教授 (30278551)
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Keywords | 経営理念 / 因果関係モデル / 共分散構造分析 / 企業業績 / 実証研究 / マネジメントプロセス / 理念の浸透 / 行動と言説 |
Research Abstract |
経営理念と企業パフォーマンスとの関係を考える上で、経営理念とその浸透・実践・実現プロセス(マネジメントプロセス)の相互作用に踏み込み、「経営理念・マネジメントプロセス・企業パフォーマンスを統合した因果関係モデル」を構築していくため、本研究では以下のような研究目的を掲げた。 [1]経営理念のグループ分類とそのキーワード・該当企業の同定(経営理念の言説への数理的分析)。 [2]マネジメントプロセスの測定指標及びグループ分類の同定(実務家向けアンケートの設計・分析)。 [3]「経営理念とマネジメントプロセスの相互作用が企業パフォーマンスに影響を与える因果関係モデル」の解明(企業理念キーワード・アンケートデータ・財務データの総合分析) 平成18年度にマネジメントプロセスの構成要素の体系化と測定指標の同定を行い、それらについて約250社の調査データを収集した。今年度は、該当する企業の経営理念のテキストデータを最新のものに更新し、それらを活用して以下の研究を進捗させた。 上記[1]については、収集・検分した企業の経営理念のテキストデータを、最先端のテキストマイニング技術を活用して分析し、経営理念のグループ分類とそのキーワード及び該当する具体的企業の同定を行なった。 上記[2]については、マネジメントプロセスについての調査データを説明変数とし、また財務データや測定指標のうちのモチベーション指標を被説明とした分析を行う。分析手法としては、共分散構造分析などの線形的な解析と、非線形解析の双方を実施し、理論構築におけるそれぞれのメリットとデメリットを実データに基づいて明らかにした。 上記[3]については、前年度に検討した上記[1][2]のデータを統合する分析枠組みにより、「経営理念とマネジメントプロセスの相互作用が企業パフォーマンスに影響を与える因果関係モデル」の解明を行なった。
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Research Products
(2 results)