芸術環境形成支援のための創造的アート・ライティングの学習に関する基礎的研究

2005 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 17653111
• Research Institution: University of Tsukuba
• Principal Investigator: 直江 俊雄 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (10272212)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 齊藤 泰嘉 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40282347) ; 寺門 臨太郎 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (80334845)
• Keywords: 教育学 / 芸術諸学 / 美術史 / 芸術支援 / 芸術教育

Research Abstract

1.高等学校におけるアート・ライティングの教育に関する調査
全国から約1400校の高等学校を抽出し、質問紙によって、各学校の美術科をはじめとする教育課程や課外活動におけるアート・ライティングの学習の実態や、美術論・文化芸術学関連の進路への関心、アート・ライティングのコンテストに関する意識、学習方法開発への可能性や課題等について調査した回答内容について、整理・分析を行った。
2.関連領域からの資料収集
美術史[寺門]、美術批評[寺門・齋藤]、芸術支援[齋藤]、芸術教育[直江]の各領域から、美術の論述に関する教育方法確立の基礎となる資料を収集し、その整理・分析を行った。
3.高等学校生を対象としたアート・ライティングに関するコンテストを通した調査
全国から、美術に関する経験(作品創作、鑑賞・批評、アート・プロジェクトや美術教育への参加等)をもとに書いたエッセイを募集し、授賞や講評等を行った。コンテストには171編のエッセイが集まり、この活動を通して全国の学校教員や生徒に対してアート・ライティングの学習に関する意識を喚起するとともに、応募作品の評価を通して実情と課題を把握し、今後の学習方法開発への基礎データを収集した。
4.高等教育における教育方法開発
本学芸術支援学において「クリエイティブ・アートライティング」の専門科目を新設し、受講生による美術記事執筆を通した教育の実践を通して基礎的資料を収集した。