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2005 Fiscal Year Annual Research Report

アロマコロジー効果の高い有用鉢物花卉の作出とその利用

Research Project

Project/Area Number 17658013
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

林 孝洋  京都大学, 農学研究科, 助教授 (40173009)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松村 康生  京都大学, 農学研究科, 教授 (50181756)
Keywordsアロマコロジー / 芳香心理学 / 香気成分 / ニオイゼラニウム / ガスクロマトグラフィー / 花卉 / HS-SPME法 / 鉢物
Research Abstract

本研究の目的を達成するためには,ニオイゼラニウムの葉の香気成分を再現性のある方法で迅速に分析する必要がある(有用個体の大量・高速スクリーニング).そこで,本研究年度においては,ガスクロマトグラフのための効率的な香気成分収集法(抽出法)を主として検討した.得られた知見は以下のとおりである.
1.香気成分の抽出法:従来の方法では,香気成分の抽出に大量の試料を必要とした.少量でかつ迅速に香気成分を抽出できることから,本研究ではHS-SPME法を採用した.反復試験により,ニオイゼラニウムの香気抽出に非常に再現性が良く,250ml容のガラス瓶に3枚の葉で,収集までに15分程度あれば十分であった.
2.香気成分の葉からの発散:ニオイゼラニウムには他の植物や食品の名前が品種名になっているものがある.葉を指でこすった時に発散する香りが経験的に最もその名前の由来となる植物名や食品名に近くなることから,香りの発散法を検討した.葉を指でこすった直後に捕集瓶に入れても,低分子の香りがすぐに発散し,再現性が低かった.そこで,指でこすることに近い様々な方法を検討した結果,ガラス瓶(250ml容)に葉を3枚入れ,振幅約30cm,100回/30秒で瓶を振とうする方法が最も指こすりの方法に近かった.マイクロスコープにより,葉の表面を観察したところ,香気成分を蓄積している腺鱗が指こすりに近いかたちで破壊されていた.
〓ニオイゼラニウム品種と食品の香気成分比較:ニオイゼラニウム‘グレープフルーツ'‘レモン'‘ペパーミント'と食品のグレープフルーツ・レモンの果皮およびペパーミントのドライハーブの香気成分を比較した.‘グレープフルーツ'はギ酸シトロネリル(キンカン様香気)でカンキツ様の香りを,‘レモン'は実物もたくさん含んでいるシトラールで食品と類似した香りを持っていた.‘ペパーミント'は本物のペパーミントと同じメントンを多量に含み,同じ香りがした.

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] ニオイゼラニウムの香気成分(Pelargonium spp.)-SPME法を用いた香気分析法の検討2006

    • Author(s)
      林 孝洋, 田中俊輔, 矢澤 進, 松村康生, 畑 明莉, 村上 博, 瀬戸栄里, 田中康雄, 吉田昌弘, 岩渕梨沙, 宮脇英昭
    • Journal Title

      園芸学会雑誌 75巻(別1)

      Pages: 186

  • [Journal Article] ニオイゼラニウムの香気成分(Pelargonium spp.)-ニオイゼラニウムと食品の香気成分の比較2006

    • Author(s)
      林 孝洋, 田中俊輔, 矢澤 進, 畑 明莉, 村上 博, 瀬戸栄里, 松村康生, 田中康雄, 吉田昌弘, 岩渕梨沙, 宮脇英昭
    • Journal Title

      園芸学会雑誌 75巻(別1)

      Pages: 187

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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