2006 Fiscal Year Annual Research Report
サイトカイン活性を有する核転写因子、ヌクレオサイトカインの情報伝達と敗血症病態
Project/Area Number |
17659159
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
西堀 正洋 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (50135943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 英夫 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (60335627)
菅家 徹 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (50432638)
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Keywords | 敗血漿 / ヌクレオサイトカイン / ウエスタンブロット |
Research Abstract |
臨床的に敗血症と診断された下部消化管穿孔を中心とした患者に使用されたポリミキシンB固相化カラムを回収し、氷冷生食1500mlで洗浄後、カラムを開封しフィルターを取り出した。生食中でシェアストレスをかけることによってフィルター付着細胞を除去した後、フィルターに結合しているタンパク因子を飽和硫酸アンモニウム、グリシン-塩酸緩衝液(pH4.0)で連続して溶出した。溶出分画を回収後、バッファー交換し濃縮した。 回収された分画におけるヌクレオサイトカインを特異抗体を用いて検出したところ、飽和硫安による回収分画にヌクレオサイトカインが存在することが明らかにされた。カラムからは大量の白血球細胞が回収された。これらの白血球をFCS不含RPMI1640でインキュベートすることによってインキュベーション上清を得た。タンパク成分を硫安沈殿で回収し、透析後ヌクレオサイトカインの存在をウエスタンブロットで確認した。抗ヌクレオサイトカイン抗体をアガロースビーズに共有結合させ、このアフィニティ担体に上記のポリミキシンフィルターからの回収タンパク質ならびに白血球細胞のインキュベーション上清をアプライした。 標準品ヌクレオカインは、この抗体アフィニティカラムに結合したが、インキュベーション上清中のヌクレオカインは結合性を示さなかった。このことからヌクレオカインの翻訳後化学修飾、複合体形成、結合阻害物質の存在等の可能性が強く示唆させた。
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Research Products
(7 results)