2005 Fiscal Year Annual Research Report
AMP活性化タンパクキナーゼの抗動脈硬化作用と血管新生作用の検討
Project/Area Number |
17659229
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平田 恭信 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (70167609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 越 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (40313134)
佐田 政隆 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (80345214)
長田 太助 京都医療センター, 臨床研究センター, 室長 (40393194)
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Keywords | AMP / キナーゼ / 動脈硬化 / 血管新生 |
Research Abstract |
AMPKの抗アポトーシス作用は様々な細胞種で報告されているが、現在までその機序はほとんど解明されていない。AMPK刺激薬であるAICARによりAMPK活性ならびにAktリン酸化(Ser473)は共に有意に増加した。dominant-negative AMPK adenovirus(Ad-dnAMPK)感染HUVECsではこの増加はほぼ完全に抑制され、AICARのAMPK活性化の特異性が示された。またPI3 kinase抑制薬であるLY294002およびwortmanninはAICARによるAktリン酸化を有意に抑制したことから、この作用はPI3 kinase依存性であることが示唆された。Aktの下流であるGSK-3β(Ser9)もAICARにより時間依存性にリン酸化されたが、これらはdominant-negative Aktの過剰発現により完全に抑制された。血清除去後4日にてdnAMPK感染HUVECsでは対照細胞に比べ有意にviabilityが低下し、アポトーシスが増加した。一方AICARは対照に比べviabilityを有意に改善し、かつアポトーシスを低下させた。またconstitutively-active Akt(caAkt)をdnAMPKと同時に過剰発現するとdnAMPK単独と比較して優位に細胞死を抑制した。caAktの代わりにdominant-negative GSK3bを使ってもほぼ同様の結果が得られた。今回の研究により血管内皮細胞ではAMPKの抗アポトーシス作用の少なくとも一部はPI3K/Akt pathwayによるGSK-3bリン酸化を介している可能性が示唆された。
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Research Products
(6 results)