2006 Fiscal Year Annual Research Report
「子どものうつ病」・親のための心理教育ワークブックの開発
Project/Area Number |
17659357
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
猪子 香代 (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員 (80168476)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西園 文 (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員 (50198462)
大澤 真木子 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20119910)
石井 かやの 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00297441)
|
Keywords | うつ病 / 不登校 / 不安 / 児童 |
Research Abstract |
#不登校との関連についての検討 「子どものうつ病」は、学校を欠席したときには不登校とみなされやすい。鑑別診断は重要である。しかし、不登校とうつ病が合併して起こっていることも考えられる。 うつ・不安の症状のある臨床例について、「学校への不安チェックリスト」不安の対象を母親および子ども本人から、質問紙と臨床面接において調査した。 「教室にいると緊張する」、「学校のことを考えただけで緊張する」が、子どもの教室自体への不安をあらわしていると考えられる。これらが有意に関連していた。 #いじめ・いじめられのチェックリストの作成 いじめと自殺との関連が本年度は、マスコミで話題になり、一般の中学校においても、関心の高いところとなった。心理的暴力について、加害者、被害者、それに暴露された子ども、いずれも援助の対象と考える。今回は、これらの3つの側面からの質問紙を作成し、一般中学校との共同研究を計画している。 #抑うつについては、生活の中の出来事について、それをどのように認知するかということで、感情や情動に違いがみられるといわれている。 臨床的な精神療法の中では、そのような認知について話題にしていく。しかし、子どもたちが身近に接する家族や教師においては、そのような悲観的な考えを助長してしまうような対応をしてしまっていることが多い。子ども自身の特性を理解できるとともに、それぞれの子どもに対応したマニュアルを作成している。
|
Research Products
(6 results)