2005 Fiscal Year Annual Research Report
甲状腺腫瘍におけるエラストグラフィを用いた術前良悪性鑑別診断法の開発
Project/Area Number |
17659366
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
東 達也 京都大学, 医学研究科, 助手 (50324629)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安里 亮 京都大学, 医学研究科, 助手 (70283603)
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Keywords | 甲状腺癌 / 甲状腺腫瘍 / エラストグラフィ / 弾性度 / 良悪性鑑別 |
Research Abstract |
当院耳鼻科入院中の甲状腺腫瘍摘出手術前ないし経過観察中の患者様31名を、研究責任者(東)が当院の超音波断層装置を用いて、通常の超音波撮影を行った。ついでエラストグラフィー像撮影をおこない、画像および弾性度のデータの処理・解析はコンピュータシステムを用いて行い、弾性度をstrain indexとして計測した。腫瘍良悪性の判定のため、strain indexの4をしきい値として、良悪性の鑑別を試み、後述の病理組織との比較においてp<0.001の有意差を持って鑑別が可能であった。対象腫瘍への手術の適応の有無は研究分担者(安里)にて決定され、手術が行われた。手術された病変は、術後の病理組織診断により良悪性を最終的に判断され、悪性結節が22ヶ、良性結節が30ヶであった。術後の摘出組織を実際に腫瘍弾性測定装置を用いて、腫瘍の弾性度を実測し、エラストグラフィにて計測された術前の弾性度と比較し、強い相関を認め、エラストグラフィによる弾性度測定の正確性が確認された。
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Research Products
(2 results)