2007 Fiscal Year Annual Research Report
生分解性ポリマーを用いたテーラーメイド型遺伝子治療用ベクターの開発研究
Project/Area Number |
17659505
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
那須 保友 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (20237572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
公文 裕巳 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30144760)
雑賀 隆史 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10314676)
賀来 春紀 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60346426)
小武家 誠 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (50452579)
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Keywords | ポリマー / テーラーメイド / 遺伝子治療 / 生分解 / REIC |
Research Abstract |
平成19年度は前立腺癌、中皮腫を対象にin vivoにおける実験とくに、われわれが独自に突き止めた、癌抑制遺伝子REICを用いた治療実験を実施した。 ヒト前立腺癌細胞PC-3を用いて皮下腫瘍を作成しREIC発現プラスミッド封入ポリマーを腫瘍内に直接投与(計4回)し対照群との腫瘍体積の変化を比較した。腫瘍の消失を伴った治療効果を認め、REIC遺伝子発現アデノウイルスベクターを使用した治療効果とほぼ同等の効果が得られた。中皮腫については、同所移植モデルを用いて 胸腔内投与をおこなったが、腫瘍の消失は認めないものの一定の治療効果を認めた。 またREIC遺伝子に関してはそのアポトーシス誘導機能ドメインはわれわれの研究において突き止められており、その結果を応用し機能ドメインを発現したポリマーによるアポトーシス誘導作用も前立腺癌、中皮腫細胞を対象として確認を行った。すなわち機能ドメインのみのフラグメント(フラグメント2)を作成し同じくポリマーに封入した試料を作成し同様の実験系を用いて治療実験をin vitro, in vivoにおいて実施した。その結果、全長のものを用いた場合とほぼ同等の効果を認めた。 体重減少を指標とした安全性については特に異常をみとめなっかた。 以上の研究より、ポリマーを用いた治療はアデノウイルスベクターを用いた治療とほぼ同等の安全性と治療効果を認めた。アデノウイルスベクターという生物製剤に替わる、新たなドラッグデリバリーを見出すことができた。このことは将来の実用化における汎用性すなわち取り扱いの容易さ、定量性の容易さという点においてきわめて有利な点といえる。今後さらに研究を発展させるに値する研究成果であると考えられる。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Adenovirus-mediated REIC/Dkk-3 gene transfer inhibits tumor growth and metastasis in an orthotopic prostate cancer model2007
Author(s)
Edamura K, Nasu Y, Takaishi M, Kobayashi T, Abarzua F, Sakaguchi M, Kashiwakura Y, Ebara S, Saika T, Watanabe M, Huh N.H, Kumon H
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Journal Title
Cancer Gene Ther 14
Pages: 765-772
Peer Reviewed
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