2005 Fiscal Year Annual Research Report
がんの子どもと家族に対する教育支援のための連携システムモデルの開発
Project/Area Number |
17659685
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
大見 サキエ 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40329826)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮城島 恭子 浜松医科大学, 医学部, 講師 (60345832)
巽 あさみ 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90298513)
本郷 輝明 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (50115507)
河合 洋子 名古屋私立大学, 看護学部, 講師 (10249344)
鈴木 恵理子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (20249246)
|
Keywords | がんの子ども / 教育支援 / 学校 / 連携 / 院内学級 / 教員 / 看護師 |
Research Abstract |
1.A地区では、1)小児がんに罹患した子どもと家族に対する臨床看護師の教育支援に関する認識を明らかにすることを目的に、院内学級をもつA病院におけるがんの子どもの入院中、退院時における教育支援について7名の看護師(病棟、外来)に面接調査を実施した。この小児病棟では看護課長をはじめ、看護師の意識は高く、院内学級、本籍校、患者・家族、その他医療関係者との調整がされており、有効な教育支援への手がかりが見出された。さらに2)がんの子どもと接触した担任、教務主任、院内学級教員、養護教諭の11名を対象として、子どもと家族に対する具体的対応について、面接調査を実施した。面接データは未整理であるが、教員全体の意識の啓発が必要であること、学校と病院との連携が重要であり、現状を踏まえより具体的なシステム作りの必要性が示唆された。3)これまでの調査を踏まえ、A病院において、地域支援の一環として学校の教員対象に「がんの子どもに対する相談窓口」を設置(小児専門看護師が対応することとした)し、各学校にその旨を通知すると共に、ファイルを送付し周知徹底してもらうように依頼した。4)小学校の教員を対象にがんの子どもに対する研修会を開催し、院内学級見学、医師・看護師による講演会を実施し、教員からは大変好評であった。 2.B地区では、B地区全域における小学校65校の教員を対象に「がんの子どもの教育支援に対する認識」を質問紙にて調査した。約1500名に配布し、約1200名の回収があった。データの詳細は未整理であるが、大方の教員は病院との連携を望んでおり、教員向けの研修会の企画に対して、積極的参加の意思がある人が多く、今後A地区をモデルとして連携の方向性を検討して行く予定である。
|