2005 Fiscal Year Annual Research Report
統合的助産師教育カリキュラムモデルの開発-国内外の卒前・卒後の助産師教育の比較-
Project/Area Number |
17659688
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
我部山 キヨ子 京都大学, 医学部, 教授 (20243082)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永山 くに子 富山大学, 医学部, 教授 (70285443)
坪田 明子 京都大学, 医学部, 助手 (10324691)
|
Keywords | 助産師教育 / 臨床技術経験数 / 卒業時の到達度 / 助産師の現任教育 |
Research Abstract |
日本における調査と外国における調査を行った。1.日本における調査では、教育形態別に臨床実習経験数と卒業時の到達度を学生と教員にアンケート調査した。調査協力の同意が得られたのは、49校(教員数189人、学生数653人)であった。そのうち、回収できたのは教員144人(回収率:76.2%),学生525人(同:78.6%)であった。卒業時の臨床経験数と到達度であるために、2月末〜3月始めまで実習に出ている教育機関もあり、3月の中旬に全協力施設からデータを回収し、現在データ整理・分析中である。2.外国における助産師教育制度と卒後の教育制度については、平成18年2月11日から23日の10日あまりをかけて、ドイツ・オランダ・スウェーデンの卒前・卒後の助産師教育を担当している人に聞き取り調査と病院・教育機関の視察を行った。ドイツ・オランダは助産師教育(ドイツ3年、オランダ4年)のみ、スウェーデンは看護師教育(3年)の上に助産師教育(1年6ヵ月)を積み上げる教育であったが、いずれも臨床経験数に関してはEU統一基準を採用しており、臨床技術経験数が分娩介助10例のみと定められている日本とは卒前教育の到達度に大きな差があると考えられた。卒後教育においては、免許更新制度を何らかの形で採用し、専門職の知識と技術力の維持・推進を図っていた。この調査をもとに次年度はICM加盟国について、卒前教育・卒後教育についての詳細な調査を行い、日本の卒前・卒後教育の結果と比較検討を行う予定である。
|