2005 Fiscal Year Annual Research Report
Webで実践する在宅関節リウマチ患者のシンプトンマネジメントに関する看護介入研究
Project/Area Number |
17659717
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
神崎 初美 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 助教授 (80295774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧本 清子 大阪大学, 医学部保健学科, 教授 (80262559)
芦田 信之 甲子園大学, 現代経営学部, 教授 (50184164)
東 ますみ 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 助教授 (50310743)
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Keywords | 関節リウマチ / Web / 介入研究 / シンプトンマネジメント / インターネット |
Research Abstract |
在宅関節リウマチ患者のシンプトンマネジメントの理解に必要となる文献検討を行った。 まず、日本人RA患者のストレッサー因子を探求した。Hayakawa(1990)は、痛み、障害、仕事の制限、他者への依存、娯楽の制限、家族関係、治療のコスト、病気のコースの不確かさ、将来についての不確かさ、苦悩を挙げている。この論文では対象患者の属性や研究の手続きが不明瞭だったが、海外の研究結果もほぼ同様の因子が抽出されている。Van Lankveld et al(1993)は、「痛み」「限界」「依存」の3カテゴリーを抽出し、Rogersら(1985)は、自立の喪失と痛みの管理が共通に起こると述べている。痛みは、しつこく予想のできないもので突然日常生活を制限(Newman et al,1993)し、がんこな関節痛、腫脹、こわばりの結果としての不動性が家族関係、仕事、社会役割を減少させ(Meenan et al,1981)、QOLを低下させる(Anderson et al,1985)。その他、痛み、移動能の限界、ADLの実行困難、依存、家族関係の崩壊(Affleck et al,1988; Beckham et al.1987; Revenson & Felton 1989)も抽出されていた。また、多くの患者は薬物療法による有害な副作用に耐えている(Newman & Revenson 1993)と報告されていた。 これらの結果から、本研究ではWeb上でこれらの症状を観察管理でき看護介入を行えるホームページ作成を試みている。研究に際しWebを実際に活用しているRA患者へヒアリングを実施した。そしてRA患者に役立つホームページは多く存在するがその家族支援が実施できるサイトがないことが浮き彫りになった。そこでRA患者とその家族がコミュニケーションでき、シンプトンマネジメントが行えるサイトを構築中である。
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