2005 Fiscal Year Annual Research Report
在宅療養患者における安全な気管内吸引カテーテル管理法の検討
Project/Area Number |
17700455
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
大堀 直美 慶應義塾大学, 看護医療学部, 助手 (50383914)
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Keywords | 気管内吸引 / 細菌汚染 / 在宅療養 / カテーテル / 洗浄効果 |
Research Abstract |
【目的】 1.気管内カテーテルに分泌物とともに付着した細菌は、どうすれば減少させることができるのか 2.在宅療養において、身体的・経済的負担が少なく、かつ感染管理上安全な吸引カテーテルの管理法を提示する 【方法と結果】 1.模擬痰の作成 模擬痰は株式会社ウエルハーモニーWHの「トロミーナI」を使用した。当初、粘調度の設定を5種類で行う予定であったが、作成してみたところ、測定量に違いが認められなかったため、1、3、5、10%溶液の4種類にて実験を行った。 2.各吸引圧によるカテーテル外径と吸引秒数による実測吸引量の比較 3.各吸引圧によるカテーテル外径と吸引秒数による各粘調度模擬痰の実測吸引量の測定 2および3の項目については、コントロールデータ構築のため、カテーテルは日本シャーウッド株式会社のサクションカテーテル12Frのみを使用した。実測吸引量は吸引圧が高いほど、吸引量は増加し吸引時間の長いほど、吸引量は多かった。 4.細菌(MRSA)付加模擬痰吸引後カテーテルの洗浄後に残存する細菌量の定量化 5.細菌付加模擬痰吸引後カテーテルの洗浄後に残存する細菌量の定量化 (1)4および5の項目に関しては、実験手法の変更を行った。コントロールとなるデータ構築として、安定した洗浄度比較の指標を得る目的で、着色模擬痰吸引後のカテーテル残存模擬痰量を吸光度測定によって、数値化し汚染度の比較を行った。この手法によって吸引圧、模擬痰粘調度、洗浄水量による残存疾量を数値化することができた。 (2)細菌付加模擬痰を作成し、着色模擬痰と同一条件下にて残存菌量の定量化を試みたが、作成した細菌付加模擬痰内の菌量について、今後検討が必要である。定性を確認したところ、すべての条件下で汚染を認めており、洗浄条件もさらに検討が必要であることが明確になった。
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