2005 Fiscal Year Annual Research Report
モチーフ・ライティングの導入による新たなダンス教育法の開発
Project/Area Number |
17700472
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
三戸 治子 (酒向 治子) お茶の水女子大学, 文教育学部, 助手 (70361821)
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Keywords | 教育学 / 授業研究 / ダンス |
Research Abstract |
本研究では、イギリスを中心に欧米で着目されつつあるダンス教育ツール、「モチーフ・ライティング」に着目し、日本の「創作ダンス」の教育現場への導入の可能性を検討する。本年度取り組んだ研究作業は主に三つある。 第一に、「モチーフ・ライティング」の理論的研究を行うために、現在入手できる文献に加え、海外での文献資料収集を行った。文献の資料収集は、主に欧米の「モチーフ・ライティング」の研究拠点であるイギリスのラバンセンター図書館で行った。またラバンセンターで開催された、イギリスのダンス教師を対象とする「モチーフ・ライティング」集中講義にて配布されたテキスト資料も活用した。「モチーフ・ライティング」の理論的研究として、文献資料の他、「モチーフ・ライティング」の指導者への聞き書きや、講習会で議論された様々な論点なども参照した。 第二に、「モチーフ・ライティング」への理解を深め、また次年度以降に実践的に「モチーフ・ライティング」を活用するために、「モチーフ・ライティング」の正式テキストである、A.H.ゲスト博士執筆のYour Move : A New Approach to the Study of Movement and Dance (1983)の日本語訳の作業に着手した。このテキストは基礎となる初級(第一部:第1章から第11章)と上級(第二部:第12章から第22章)に分かれているが、対象をあくまで初級に限定した。 第三に、実践研究の予備実験として、「モチーフ・ライティング」を用いたダンス教育の教案を作成し、実際の授業で検証を試みた。予備授業は1授業90分、第1回から第5回までの連続で行い、「モチーフ・ライティング」のいくつかの初歩的要素を学んだ後、それらを活かしてグループ創作をするという構成をとった。これらの授業はVTR撮影を行い、授業にアンケート調査を実施した。
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