2008 Fiscal Year Annual Research Report
モチーフ・ライティングの導入による新たなダンス教育法の開発
Project/Area Number |
17700472
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
三戸 治子 (酒向 治子) Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 助教 (70361821)
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Keywords | 教育学 / 授業研究 / ダンス |
Research Abstract |
本研究では、イギリスを中心に欧米で着目されつつあるダンス教育ツール、「モチーフ・ライティング」に着目し、日本の「創作ダンス」の教育現場への導入の可能性を検討したものである。本年度取り組んだ研究作業は主に二つある。 第一に、平成17年度の予備授業、平成19年度(平成18年度は育児のため研究の中断を申請)に行った第1回目の実験授業を踏まえて、その内容を再考し、第二回目の実験授業を本年度後期に行った。第二回目の実験授業では、主に授業の導入となるウォーミング・アップを改良し、授業の最初と最後にアンケート調査を試みた。予備授業、第一回目の実験授業の分析結果は、「LODを用いた創作ダンス指導の実践と課題-大学生を対象として-」お茶の水女子大学『人文科学研究』2009年にて発表した。第二回目の授業結果の分析は現在引き続き進めている。 第二に、「モチーフ・ノーテーション」の導入にあたり、言語翻訳の問題が生じるため、訳語の問題等日本の状況に即した課題を検討しながら、「モチーフ・ライティング」の正式テキスト、A.H.Guest/Tina Curran共著のYour Move : A New Approach to the Study of Movement and Dance second edition(2008)(1983年初版の改訂版)の日本語訳に引き続き取組む。これは、平成17年度から継続している作業であるが、昨年改訂版が出版されたことに伴い、数々の変更があり一部作業が中断していた。改訂版の出版が当初の予定より大幅に遅れたために、日本語訳の作業も遅れてしまったが、全体の素訳を済ませることができた。
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