2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17700575
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Research Institution | Hyogo University |
Principal Investigator |
中井 玲子 兵庫大学, 健康科学部, 講師 (30301716)
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Keywords | 食品 / 生理活性 / ブラックバス / 栄養評価 |
Research Abstract |
本研究は、外来種であるブラックバスについて、新規の水産資源としての活用方法を見出すことを目的としており、この魚の一般的な栄養評価とその人工消化物等から高血圧予防に有効な成分を分離・精製することを目標として研究を進めている。研究実施計画のうち、平成18年度までの研究期間内に実施できた内容は次の通りであり次年度も引き続き研究を進める。 1)食材としての一般成分分析 滋賀県漁業共同組合連合会から供給されているブラックバス(オオクチバス)に含まれる一般成分含量について調査を進めている。 2)タンパク質の消化性確認 ペプシン、トリプシン、アルカリプロテアーゼといった各プロテアーゼを用いて、ブラックバスすり身中に含まれる筋タンパク質の消化性について検討している。 3)タンパク質分解物のACE阻害活性比較 上記2)のプロテアーゼ処理で得られたタンパク質分解物(ペプチドを含む)について、アンジオテンシン転換酵素(ACE)の活性に対する阻害効果の有無を調査中である。ACEとは血圧調整に関与する酵素であり、ラット肺から調製したACEを用いてin vitroで実験を進めている。ブラックバスすり身を各種のプロテアーゼで処理することにより、ACE阻害活性を有する物質が生成される可能性を示唆するデータが現在得られている。しかし、現段階ではその物質の詳細は不明であり、今後引き続き分離・精製を進める。
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