2005 Fiscal Year Annual Research Report
時系列地図表示システムの開発とその教育分野での応用に関する研究
Project/Area Number |
17700639
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
谷 謙二 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (40323381)
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Keywords | 地形図 / GIS / 首都圏 / 今昔マップ |
Research Abstract |
従来GISの教育現場への普及の問題点としてあげられていた、コンピュータなどのハードウェアや、高価なソフトウェア・地図テータの問題は、現在かなり解決されつつあると考えられている。しかしながら、これまで初等・中等教育においてGISを利用してきた教員はコンピュータに詳しい一部の教員に限られており、それに続く利用者層の拡大が必要である。従来のGISを利用した教育実践の報告の多くは、生徒自身によるGISの操作に重点を置いたものがほとんどであった。しかしながら、生徒自身がGISを操作する授業はかなりの時間を必要とし、教員側の準備にかかる負担も大きいのが実際であり、今後は生徒自身が利用するGISだけでなく、閲覧・資料提示型のGISを検討する必要が大きいと考えられる。閲覧・資料提示型のGISの中でも、過去の地形図と現在の地形図を比較することを目的とした既存ソフトは存在せず、潜在的ニーズは大きい。 こうしたことから、Windows上で動作するソフトウェアである、時系列地形図閲覧ソフト「今昔マップ」(首都圏編)を開発した。このソフトは、およそ東京50km圏に含まれる1/25000地形図62図幅分について、大正時代から現在まで8時点をスキャナで取り込み、処理を施して時期を変更しながらスムーズにスクロールさせて表示することができるソフトである。地形図画像データ以外には、標高および地名データを用意した。 開発した「今昔マップ」の機能としては、移動、ジャンプ、拡大・縮小、標高色変更、印刷、時期変更等であり、閲覧用のソフトとして十分な機能を備えている。公開に際しては国土地理院に対して使用承認申請を行い、承認を得た。このソフトはDVDとして300部複製し、現在配布中である。
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Research Products
(2 results)