• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

表層雪崩発生予測を目的とした積雪の安定度推定手法の開発

Research Project

Project/Area Number 17710159
Research InstitutionForestry and Forest Products Research Institute

Principal Investigator

竹内 由香里  独立行政法人森林総合研究所, 十日町試験地, 主任研究員 (90353755)

Keywords表層雪崩 / 斜面積雪 / 積雪安定度 / 新雪密度 / 積雪硬度
Research Abstract

雪崩の発生条件に関するデータを蓄積するため,前年度に引き続き,妙高山麓の幕の沢において雪崩発生検知システム,地震計およびビデオカメラを設置しモニタリング観測を行なった。また,降水量,積雪深,気温を1時間間隔で測定し,積雪断面観測も行なった。一方,表層雪崩の発生危険度の目安となる斜面積雪安定度の推定に重要な斜面の密度変化の測定を行なった。目的は,斜面と水平面の積雪密度の違いが降雪の堆積過程あるいはその後の圧密過程のどちらに起因するのかを解明することである。斜面の傾斜角による密度の違いを測定するためには,風や日射の影響を受けずに雪を積もらせること,観測結果を計算によって再現するために,降雪強度が一定で,降雪時間を制御できることが望ましい。そこで,防災科学技術研究所雪氷防災研究センター新庄支所の低温室内に斜面を設置し,人工降雪による積雪の密度を測定した。今回の測定では堆積直後には傾斜角による初期密度の違いはなく,密度の差はその後の圧密過程において生じたことを意味する結果になったが,結論を得るにはさらにデータ数を増やす必要がある。積雪安定度を推定する際,湿雪については含水率の分布も考慮しなくてはならないが,融雪水の挙動は未解明のことが多く,特に融雪水の非一様流下や水みちの形成は重要な問題である。このような融雪水の水平移動を示唆する現象を積雪重量計によって捉えることができた。
2005/06年冬期は記録的な大雪にみまわれた。この豪雪では,積雪初期に低温下で強い降雪が続いて積雪深が急増し,積雪相当水量や全層平均密度,そして積雪の硬度が大きいという特徴がみられた。この中で硬度が増大した要因を解明するために,積雪安定度の推定と同様の手法を用いて密度の推定を行ない,乾雪の圧密による密度の増加によって硬度が増大したことを明らかにした。

  • Research Products

    (4 results)

All 2007 2006

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] 2005/06年冬期の十日町における積雪の硬度特性2007

    • Author(s)
      竹内由香里
    • Journal Title

      雪氷 69

      Pages: 61-69

  • [Journal Article] 斜面に積もった新雪の密度変化2006

    • Author(s)
      竹内由香里
    • Journal Title

      寒地技術論文・報告集 22

      Pages: 21-25

  • [Journal Article] 積雪重量計のデータによる融雪水の水平移動に関する考察2006

    • Author(s)
      竹内由香里
    • Journal Title

      雪氷北信越 26

      Pages: 24

  • [Journal Article] 2005/06年冬期の十日町における積雪の硬度特性2006

    • Author(s)
      竹内由香里
    • Journal Title

      2006年度日本雪氷学会全国大会講演予稿集

      Pages: 196

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi