• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2005 Fiscal Year Annual Research Report

日米における性暴力主体を見直す男性運動と被害者支援体制に関する多角的研究

Research Project

Project/Area Number 17710206
Research InstitutionTokyo University of Foreign Studies

Principal Investigator

千田 有紀  東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70323730)

Keywordsジェンダー / 性暴力 / ドメスティック・ヴァイオレンス / マスキュリニティ
Research Abstract

本研究の目的は、日米の性暴力に対する取り組みを、とくに暴力主体である男性に焦点をあて調査し、明らかにすることによって、性暴力に関する心理的・社会的メカニズムを分析し、日本の実情にあった実践的なプログラムを作成することである。また、欧米のマスキュリニティ研究を女性との関係において研究・理解することによって、日本における男性問題研究の進展を図ることであたた。本年度は、「世界女性会議2005」に参加し、各国でどのような取り組みが行なわれているのか状況を調査し、また男性性と暴力をめぐる関係について理論的視野を深めることにした。またニューヨークのコロンビア大学における取り組みについてインタビューをし、アメリカにおける性暴力についての取り組みについて、調査をした。
性暴力主体である男性のアイデンティティとポジションについて理論的考察を深めるために、1990年代におけるジェンダーの問題の複合性をめぐって、「アイデンティティとポジショナリティ」についての理論的検討を行なった。構造のなかで占めるポジショナリティと、本人にとっての自己同一性であるアイデンティティがどのように連関しているのか、理論的に検討したのである。また男性性の葛藤のなかで引き裂かれた悲劇的なケースとして、ジョン・マネーのジェンダーの可変性の実験として有名な双子の実験について検討し、「ブレンダの悲劇が教えるもの」にまとめた。さらに今後は、研究会などを行い、理論的視野を広げ、実際の取り組みについて調査を行っていく次第である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006 2005

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] ブレンダの悲劇が教えるもの2006

    • Author(s)
      千田有紀
    • Journal Title

      大航海 57号

      Pages: 134-141

  • [Book] アイデンティティとポジショナリティ(書名『脱アイデンティティ』)2005

    • Author(s)
      千田有紀(上野千鶴子編)
    • Total Pages
      324(21)
    • Publisher
      勁草書房

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi