2006 Fiscal Year Annual Research Report
官僚ネットワーク分析による国家-社会関係研究:キャリアパス・天下り・中央省庁再編
Project/Area Number |
17730108
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
中野 晃一 上智大学, 国際教養学部, 助教授 (10327885)
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Keywords | 政治学 / 官僚制 / ネットワーク分析 / 天下り / 中央省庁再編 |
Research Abstract |
本研究では、天下りまで含めた高級官僚(退職時に局部長以上)のキャリアパスを全省庁にわたって調査し、官僚のインセンティブ構造を解明、各省庁の特徴を類型化し、政策決定・施行へのインプリケーションを分析することを目的とし、2001年1月の中央省庁再編のインパクトにも注目しつつ各省庁の戦後期におけるキャリアパス・天下りの解明を進めてきた。高級官僚のキャリアパスが官庁の選好や優先課題を反映しているものと捉え、官庁とその環境の間の相互作用を重視する視点から平成17年度には、退職時に本省局長・部長(内閣官房室長を含む)クラス以上まで昇進した高級官僚の官庁内でのキャリアパスと天下りパターンを、自治省、総理府、総務庁、内閣官房を中心に着手した。 平成18年度においては、この研究を宮内庁、国家公安委員会、警察庁、保安庁・防衛庁、厚生省、労働省へと広げ、秦郁彦『日本官僚制総合事典1868-2000』、『人事興信録』などの資料・事典を精査し、データの収集、整理を行った。 また比較研究の観点から、日本の天下りに近似するpantouflage(パントゥフラージュ)という官民の人材流通が多発しているフランスについて調査し、パリの国立図書館などにおいて資料を閲覧し、さらにはNicolas Jabko(IEP)、Ezra Suleiman(Princeton University)ら研究者たちと意見交換を行った。 従って、本年度の研究経費としては、図書、ソフトウェアなどの消耗品費、研究補助のための謝金、日仏比較のための調査・研究の外国旅費が主なものとなった。
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