2006 Fiscal Year Annual Research Report
産業集積の形成と発展過程-児島縫製業産地の事例研究-
Project/Area Number |
17730176
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Research Institution | Seinan Gakuin University |
Principal Investigator |
山村 英司 西南学院大学, 経済学部, 助教授 (20368971)
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Keywords | 経済史 / 産業集積 |
Research Abstract |
産業発展における産業集積の役割と機能とは実際にどのようなものであるのか、このような問題意識をもって、筆者は戦後日本オートバイ産業、および広島の備後地方の縫製業の実証研究を発表してきた。これまでに提起されてきた産業発展モデルがどの程度一般化することが可能であるかを検証するためには、他地域や他産業との比較することが求められる。このような問題意識より、備後産地に隣接する代表的なユニフォームウェアの産業集積がある児島地域の調査を2004年より行ってきた。2004年に行った予備調査および2005年の本調査において、独自に作成した調査票を利用しつつ各企業の経営者等に面談調査を行うことによって、29企業についてのサンプルを収集した。しかしながら、回帰分析等を行うためには、さらなるサンプルを集める必要があった。 今年度は9月に実施した追加調査により、岡山県アパレル工業組合に加盟しさらに、「繊維企業要覧」にも掲載されている企業の中で、未調査の企業を対象に面談調査を行い、サンプル収集を行った。電話により面談調査の申し込みを行った企業は20社以上であったが、今回の日程の中で面談を実施できた企業は7社であった。前年までに収集したサンプル数は29であある。これに新たに7社を加えた36サンプルを収集したことになる。 調査の詳細な内容は西南学院大学経済学論集にて、報告している。その後、収集したデータを利用して、計量経済学的手法を駆使して論文執筆に取り組んでいる。
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Research Products
(1 results)