2006 Fiscal Year Annual Research Report
消費者の情報探索における目的志向性とブランド知識の影響に関する実証研究
Project/Area Number |
17730265
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
坂下 玄哲 上智大学, 経済学部, 講師 (00384157)
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Keywords | マーケティング / 消費者行動研究 / ブランド研究 |
Research Abstract |
本研究は、消費者の購買意思決定過程における情報探索という局面に注目し、そこで消費者の目的志向性やブランド知識利用の持つ効果を明らかにすることを目的としている。本年度行った研究実績は、以下の3点に集約される。第一に、関連分野の文献調査を追加し、経験テストのための諸概念の特定と操作的定義の確認を行った。これにより、実験データの分析をより精緻に行うための枠組みを整理した。第二に、商業集積における経験調査および観察調査によって、実店舗における店頭管理の実際と、そこでの消費者の情報探索行動の実際に関する貴重なデータを得た。ここで得られたデータを基に研究枠組みの妥当性が確認され、より一般化可能性の高い枠組みの構築が試みられた。最後に、研究会や関連分野の専門家による指導助言の享受、国内外の学会への参加および研究者とのディスカッションを通して、研究枠組みの妥当性について理論的、実務的視点から考察を加えた。 本年度の研究活動について、2度にわたる学会報告を行った。まず2006年6月には、横浜国立大学において開催された商業学会第56回全国大会において、「消費者購買意思決定過程へのアプローチ-ブランド知識利用を焦点として-」という論題で単独報告を行った。続いて、2007年2月には、米国ネバダ州ラスベガスにおいて開催された消費者心理学会(Society for Consumer Psychology)において、「How Consumers Evaluate Products : Information Acquisition strategy By Brand Names Or Attributes」という論題で単独報告を行った。いずれの学会報告においても参加者と共に意見交換を行い、研究を進めてゆく上での貴重なアイデアを得た。
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Research Products
(1 results)