2005 Fiscal Year Annual Research Report
会社文化の誕生からグローバ化まで-近代合理化と儀礼・儀式の導入と海外波及
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17730316
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
高木 裕宜 文京学院大学, 経営学部, 専任講師 (60383311)
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Keywords | 会社文化 / 近代合理化 / 儀礼・儀式 / グローバル化 / 5S活動 / 規律・訓練 / 日系子会社 / アジア |
Research Abstract |
本研究は、会社文化のなかでも、日本企業内に存在していた近代合理化のための規律・訓練と儀礼・儀式に類する文化事象について導入から海外波及までの創出過程について明らかにすることを目的としている。これらの文化事象のなかには、ラジオ体操、運動会など、教育の場での創出について、文化社会学からの分析による先行研究があるが、この他に、朝礼は制服や、さらに会社での独特なものであり、合理化・規律等にかかわる、整理・整頓・清潔・清掃・躾(しつけ)を題目とした5S活動も研究対象としている。 平成17年度は、来年度の海外調査などのための準備期間として位置づけられ、主に日本国内における資料収集、及び調査、分析を行った。資料収集については、各大学図書館、研究機関などに所在するものについて収集した。またあわせて、本研究に関連する文化・産業・労働・組織社会学関係の図書、論文について、最新のものを入手し、検討を行った。このなかで、特に第二次大戦後に確立する5S活動について、戦前での萌芽的なすがたについてや、戦後の形成時期などについて分析を行い、明らかにできた。また、企業調査については、来年度の調査・研究のための事前調査として、これまで調査・研究を行ってきた企業や、あらたに調査すべき対象と考えられる企業について訪問し、聞き取り調査を行った。これにより、日本国内での会社文化についての現状や、海外日系子会社での状況についてのデータを収集し、分析を行った。
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