2007 Fiscal Year Annual Research Report
人体模倣の変遷とその受容-文化・歴史社会学的考察-
Project/Area Number |
17730329
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
西村 大志 Hiroshima International University, 心理科学部, 講師 (20341224)
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Keywords | 文化社会学 / 歴史社会学 / 文化人類学 / 人体模倣 / 消費社会論 / 不気味の谷 / 人形 / ロボット |
Research Abstract |
本研究は、文化・歴史社会学的方法を用いて、おもに日本における人体模倣の技術、思想、「もの」それ自体(人体模型・マネキン・人間型ロボット・人形・フィギュアなど)の変遷、さらにそれに対する人々の違和感、および共感を考察するものである。フィールドワークも同時に行い、史資料にとどまらない研究を展開するものである。 昨年までは口頭発表が中心であったが、本年度は文字媒体での発表を重視した。2本の論文を2冊の書籍に掲載すべく、史資料を補充しつつ研究をおこなった。まず、日本のラブドールとアメリカのリアルドールを比較分析し、人の人体模倣への距離のとり方や、消費社会論の視点からみたドールなどを、「人体模倣の現在-リアルドール・ラブドール・スーパードルフィーをめぐって-」(仮題)としてまとめ、田中雅一編『フェティシズム』京都大学学術出版会(仮題)に所載するため、2007年9月に出版社に提出した。さらに、人体模倣に対する人の親和感と違和感を「不気味の谷」という理論を応用し、「『人体模倣』における生と死そして性-『不気味の谷』を補助線として」(仮題)としてまとめ、井上章一編『(仮題)性欲の文化史』講談社に所載するため、編者に2007年10月に提出した。 この二つの論文をあわせ、さらに写真や図を増強し、考察と検討をさらに加えて、『人体模倣の変遷とその受容-文化・歴史社会学的考察-』(広島国際大学心理科学部2008年3月)として、研究成果報告書にまとめた。
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