2005 Fiscal Year Annual Research Report
保育者としての成長及び専門性の獲得に影響を及ぼすメンタリングに関する研究
Project/Area Number |
17730387
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Research Institution | Jumonji University |
Principal Investigator |
野口 隆子 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 講師 (30383334)
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Keywords | メンタリング / 専門性 / 保育者の成長 / 実習生 / 指導役割観 / 対話による学び / 幼児教育 / 現場経験 |
Research Abstract |
平成17年度において、主として以下の4点を実施した。 まず第1に、近年の幼児教育における政策、保育者の学びやメンタリングに関する国内外の研究資料の収集をおこなった。国内外の図書及び論文等を調べ、メンタリングに関する研究及び近年の動向を検討した。来年度も引き続き研究調査と併せて資料収集を行う予定である。第2に、保育者養成大学で初めて保育現場を経験し観察実習をおこなった実習生計80名を対象としたグループディスカッションを実施し、各グループのディスカッションの内容を記録しプロトコル化した。談話分析をおこない、実習経験と対話による学びの技法について検討した。結果の報告についてはAmerican Educational Research Association(AERA)2006年の学会発表に申請し採択されたため、2006年4月渡米し、発表をおこなう予定である。第3に、現場での長期的実習を経験した実習生13名及び幼稚園に勤務する保育者9名に対し、現場での学び・実習指導に関する各々約2時間程度のインタビュー調査とビデオを用いた面接調査をおこなった。グラウンデッド・セオリー・アプローチの手法を用いて分析をおこない、実習生・保育者の指導役割観の違いを検討した。結果については、2006年5月に開催される日本保育学会にて発表を行う予定である。また、この結果を元に今後質問紙を作成し、さらに調査を実施することによって量的分析による検討をおこなう予定である。第4に、インタビュー及び面接から得られたプロトコルを分析し、実習生と現職保育者の学びの性質とその相違について分析をおこなった。2006年7月韓国で開催されるPacific Early Childhood Education Research Association(PECERA)大会にて発表を申請している。 平成18年度は、引き続き調査をおこなうとともに平成17年度におこなったこれらの研究内容をまとめ、学術論文への投稿をおこなっていく予定である。
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Research Products
(2 results)