2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17730421
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
大谷 保和 (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 研究員 (10399470)
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Keywords | 薬物依存症 / 依存性薬物 / 診断 / 心理尺度 / 標準化 / 刺激薬物再使用リスク評価尺度(SRRS) / 渇望感 / 再使用 |
Research Abstract |
<アルコール依存治療施設との連携体制の構築> アルコール専門外来を有する病院や民間治療施設などの治療機関との信頼関係を構築した。具体的には、東京都立松沢病院、うらべ医院,八王子平川病院(以上東京),国立久里浜アルコール症センター(神奈川),中条第二病院(新潟)との協力体制である。 <刺激薬物再使用リスク評価尺度(Stimulants Relapse Risk Scale ; SRRS)の標準化> 刺激薬物への再使用リスクを多次元的に測定する刺激薬物再使用リスク評価尺度(Stimulants Relapse Risk Scale ; SRRS)を開発,前年度に連携体制を構築した薬物依存症治療施設の入院・通院患者100名を対象に実施,併せて薬物への渇望感,抑うつ(CES-D)・精神的健康(GHQ12)・3ヶ月/6ヵ月以内の薬物再使用の有無など、他変数についても測定を行った。統計解析の結果、おおむね十分な信頼性と妥当性を確保する値を得、SRRSの標準化をほぼ完了,結果を英文論文としてまとめた(専門誌に掲載済)。 <アルコール再使用リスク評価尺度の開発と標準化のための調査> 並行して、アルコールに対する再飲酒リスクを多次元的に測定するためのアルコール再飲酒リスク評価尺度(Alcohol Relapse Risk Scale ; ARRS)を開発し,上述の連携体制を構築したアルコール依存治療施設に入院・通院する患者を対象に,尺度標準化のための調査を開始した。現在も調査は継続中であり,最終的に200例程度の例数が見込める予定である。
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Research Products
(4 results)